八甲田温泉(Hakkouda Spa  


施設名 ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉   ※旧施設はこちら
場 所 青森県青森市駒込字深沢
<芒硝泉>
源泉名 八甲田温泉7号泉
泉 質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
温 度 64.5℃ pH 6.99 溶存成分総計
お湯の様子 茶褐色やや濁,熱め,芒硝臭,ビリビリ感あり,かけ流し
<ミルク風呂>
源泉名 八甲田温泉(ミルク)
泉 質 酸性-含二酸化炭素-カルシウム・ アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉[硫化水素型]
温 度 35.9℃ pH 2.49 溶存成分総計 1,854mg/kg
お湯の様子 薄白濁、硫化水素臭+明礬臭、かなりぬるめ、泡つき大、かけ流し。
<露天風呂>
源泉名 八甲田温泉
泉 質 酸性明礬泉(緊張性低張性高温泉)
温 度 39.8℃ pH 2.42 溶存成分総計 2,349mg/kg
お湯の様子 無色透明,白い湯花,酸味,硫黄臭,温め,かけ流し
料 金  600円( 龍神のみ)
 800円(らむねのみ)
1000円(両方共通)
営業時間 10:00〜17:00

 ぬぐだまりの里と改称してから初めて訪問しました。男性大浴場は以前と変わらない様子らしいので今回はパスし、新しくなったらしい「らむねの湯の館」に入ってみました。もともと白樺館があった場所に新たに独立した湯小屋を建てて、そこに男性用らむね浴室、女性用らむね浴室、貸切らむね浴室の3つができていました。入浴料金は大浴場のみだと500円、らむね湯のみだと800円、大浴場+らむね浴室だと1000円、貸切らむね浴室だと1500円になります。らむね湯を味わう際、同浴客が2人以上いる場合は貸切浴室を使う方がコストパフォーマンスが良さそうです。

 入り口から左へ折れて、旧白樺館の方向へ向かいます。もともとあった車いす用スロープも健在で、ところどころ補強のための柱が組まれています。全体的にゴージャスになったようなイメージがありました。左の奥までたどり着くと、そこで一旦外へ出て独立湯小屋へ向かいます。湯小屋に入ると一番奥が男性用、真ん中が女性用、一番手前が貸切浴室となります。男性用浴室は5人サイズの石作り浴槽が1つあり、無色透明のお湯がこんこんと注がれかけ流されていました。以前のラムネ湯浴室よりはだいぶ広くなったような感じがします。次は貸切浴室です。ここは手前の札を「入浴中」に切り替えて利用します。男性浴室の半分程度の広さなのですが、浴槽は広めで3人サイズあります。男性浴室と違って、底にはスノコがしかれており、湯口も木で覆われていて注ぎ口が見えないようになっていました。透明なお湯は温めの37℃。夏にぴったりの明礬泉です。かけ湯をして早速お湯に浸かってみると…、ラムネ絶好調でした。10秒もすると体中に泡がまとわりつき、それがどんどん成長してくすぐったいくらい体からポロポロと駆け上がってきます。いやぁ、今まで何度かラムネ湯浴室は利用してきましたが、今回は一番鮮度が良いです。改装して大正解でしょう。源泉の良さがしっかり出ていました。払っても払ってもまとわりつく泡にしばし感動しながらあっという間の40分が過ぎ去りました。貸切時間は40分程度となっているが、時計が設置されていないので注意が必要です。温いためゆっくり浸かっても湯疲れしません。しかも温いはずなのに体が真っ赤になります。
 次回はぜひ新しくなったかもしれない大浴場のレポートをしてみたいと思います。

H24/8/11


こちらが独立した新しい湯小屋。一旦外に出ます。   男湯浴槽。石造りの美しい浴槽です。   溢れ出しが多いです。鮮度がよさそう。


貸切風呂を開けると狭いながらも良さげな浴室が見えます。    3人サイズの浴槽。こちらも雰囲気が抜群です。   湯口は木で覆われた箱です。


木箱の蓋を開けると、こんな感じでした。    浴槽底にはすのこが敷かれてあります。     泡付きの様子。本当にあっという間につきます。


水面で泡がはじける様子。よく見てみると表面でパチパチはじけています。    湯小屋の天井。木組みの梁が雪国を物語ります。    こちららむね湯の館へ向かう通路。


 仕事の関係でかんかん照りの空の下、丸一日いたため体が真っ赤に日焼けしてしまいました。ひりひりした肌を2日連続でケアするためにまたまた芒硝泉に浸かりました。(青森へ所用で向かう途中の寄り道です。)

 大浴場はがらりと空いていてほぼ貸切状態でした。この日の大浴場のお湯の色はうす黄色透明と、うすポカリスエット濁の2色でした。どちらも同じ源泉なのですが、浴槽の広さからか、投入量の違いからかはわかりませんが、全く違う色になっていました。どっちも同じく、肌に優しい浴感で、ゆっくり肌のひりひり感を和らげていきました。慌ただしい中でのほんの一瞬のオアシスのような素敵な時間でした。

H25/8/4

  
こちら何も変わっていない大浴場。源泉は同じなのだが、湯の色が左右で違っているのが特徴?      小さい浴槽が温めの41℃。日焼けの肌にやさしい。

  
境目で写真を撮ってみると湯の色の違いがよく分かると思います。    露天風呂は湯口が新しくなっていました。龍神様はご健在でした。。


 温泉仲間プンタさんとレンさんに煽られ、いつかは行こうと思っていた八甲田温泉に行ってみました。平日ということでお客さんは少ない方ですが、やはり貸し切りとはいきませんでした。料金体系は大浴場のみが600円、らむね館のみが800円、両方に入れる共通券が1000円で、温泉好きならやはり共通券を買うでしょう。今回は龍神の湯(大浴場)観察という名目なので600円で入浴しました。今までらむね館へ向かうための突き当たりが両側にいけるようになり、白樺館という宿泊棟があった場所をすべて壊し、そこに大きな湯小屋である「龍神の湯」を建てたのだそうです。総木造で天井が高く立派な建物でした。

 浴室に入ると右側にちょこっとだけ洗い場があり、正面には50人くらいは入れるのではないかというくらい広い主浴槽があります。主浴槽は左にあるナイアガラのような幅広湯口から静かに注がせ、豪快にかけ流しています。お湯は鶯色褐色薄濁りの芒硝泉で、ビリッと熱めの47℃の設定です。これは普通の人は熱くて入りづらいですねぇ。芒硝好きの自分としては十分満足のいけるお湯でした。これは気に入りました。その隣に10人以上が浸かれるような浴槽があり、そこにはミルク源泉(昔女湯にだけあった温めの硫黄泉)が注がれています。こちらは温めで体温と同じ程度の湯温です。しかもこのお湯、泡つきがすばらしいです。らむね湯ほどではありませんが、らむね湯に行く必要が無いのではないか?と思わせるくらいしっかり泡が付き、払っても払ってもまた泡がつきます。お湯からは硫化水素臭が香り、鼻の奥を快適な香りで包んでいきます。温めであわあわで硫黄臭…。文句なしです。
 これだけで十分なのに、外に出ると2つの露天風呂があります。一つは芒硝泉を温めにセッティングした茶褐色の露天風呂、その隣には今まで露天風呂で使われていた酸性硫黄泉のお風呂です。こちらは依然と同じで温めの良いお湯でした。芒硝泉のほうは、内湯が熱すぎる人にとってはオアシスなお湯で40℃ちょいの湯温で、これまた快適に過ごせます。

 龍神の湯とらむね湯を両方満喫し、八甲田温泉を語るには1時間の滞在では絶対に足りません。ぜひ宿泊して4つの源泉をしっかり体にしみこませて堪能してほしいと思います。5つめの源泉である旅館左前源泉は、今回も垂れ流しで使われていませんでした。ぜひこの源泉で何かを作ってほしいです。

H25/8/4


   
こちらが入り口。入る前からわくわくします。    入って正面にある大浴槽。芒硝泉好きにとっては飛び上がるうれしさです。    この湯口から冷ましながら注がせます。

  
かけ流しで溢れていくのは結局縁から全体です。それだけ湯量が多いです。   こちらがミルク風呂。ぬるくて快適です。    湯口からぬるい硫化水素泉が注がれます。

  
露天風呂の境目をみると木のくたびれ方が違います。メンテナンスは大変そうです。  こちら芒硝泉浴槽    こちらが硫黄泉浴槽。中央に浴槽内ベンチがあります。

旧分析表

<芒硝泉>
源泉名 八甲田温泉
泉 質 含土類-石膏・芒硝泉(低張性アルカリ性高温泉)
温 度 64.0℃ pH 7.8 溶存成分総計 1,601mg/kg
お湯の様子 茶褐色やや濁,熱め,土類臭,ビリビリ感あり,かけ流し
<露天風呂>
源泉名 八甲田6号泉
泉 質 酸性明礬泉(緊張性低張性高温泉)
温 度 42.0℃ pH 2.4 溶存成分総計 2,871mg/kg
お湯の様子 無色透明,白い湯花,酸味,明礬臭+硫黄臭,温め,かけ流し