八戸市内銭湯(Hachinohe Public Spa)
施設名
富士乃湯
場 所
青森県八戸市一番町2丁目
源泉名
− 泉 質
推定 単純含鉄冷鉱泉
温 度 − pH − 溶存成分総計 − お湯の様子 茶褐色(鶯色)微濁り,無味,金気臭,半循環かけ流し,加温あり 料 金 420円 営業時間 火〜土 14:00〜21:30 日 12:00〜21:30 月曜定休 惜しまれつつも休業しました。いつの日か復活する日を願っています。
八戸市内にある銭湯シリーズ第2弾。温泉としての申請は行っていないので名目上はただの銭湯ということになる。従って分析表など温泉関連の掲示物は一切無い。利用する際はあくまでも銭湯としてのお湯を楽しみに行くのだと思ってほしい。JR八戸駅東口から徒歩1〜2分の距離にあり,鉄道で訪れて楽しむお湯としてもベストだ。
中央に角が取れた小振りな浴槽が1つあり,3:2の広さに仕切られている。奥が深めで手前が浅めになっている。中央の湯口から注がれるお湯は41℃程度の適温で,手前浴槽の湯温は約40℃,奥の浴槽が約41℃となっている。張られているお湯は井戸水を加熱したものであるがこの地区独特の泥炭層から湧出する井戸水とあって,大変個性的な色,個性的な香り(金気臭)がある。奥の浴槽の壁面に2箇所の穴と循環湯用のパイプがあり,若干量は循環されているが,ほとんどのお湯がそのままパイプから排出されているようだ。近くにあるはちのへ温泉のように大深度掘削ではないため,塩化物系のお湯ではなく,重曹泉のようなあっさりした浴感がある。浴後はしっかり温まるのにそれでいてあまり汗が出ないのが特徴だ。
この富士乃湯は「塩素消毒天国はちのへ」の中にあって三島湯と並んで貴重な優良銭湯であり,なおかつ昭和の文化遺産だと確信できた。この風情,湯使い,そして地域住民という常連とともに歩む姿。いつまでも守り続けていってほしいと思った。H20/9/19
一番近くにある温めの温泉銭湯ということで親子でよく利用させていただいています。この度,組合の取り決めによる料金改定で入浴料が420円にアップしたので追記しておきます。
H20/11/9再々訪
入り口から入ると右が美容室。左が銭湯となっている。 その入り口の向こうにある仮設のような男女別入り口。 鎮座する浴槽には茶褐色のお湯が注がれる。
手前の浴槽が浅めで奥が深め。奥の浴槽の底で少しだけ循環湯が注ぐ。 湯口から間欠的にゴボッゴボッと注がれるお湯は約41℃。 となりの宝カランで湯温を調節する。
溢れたお湯の成分で真っ赤に染まるタイル。 成分の濃さがよくわかる。 水カランの方が色が濃いし,金気臭が強い。 お湯カランもそのまま浴槽と同じお湯だ。