八戸市内銭湯(Hachinohe Public Spa


施設名

三島湯

場 所

青森県八戸市白銀1丁目

源泉名

泉 質

推定 単純冷鉱泉

温 度 pH 溶存成分総計
お湯の様子 無色透明,無味,無臭,循環,加温あり
料 金 420円 営業時間 16:00〜21:00 月・水・金曜定休

 八戸市の白銀駅裏にある昔ながらの銭湯。近くに三島の湧水があり、そこに湧水を利用した上水道施設の三島ポンプ所がある。ここの銭湯は三島ポンプ所で使っている水道水とは別で、ここの敷地内を掘削して自噴する鉱泉を利用しており、電話帳などの上での表記はただの銭湯なのだが、ここでは鉱泉として扱う。

 入り口の扉をカラカラ開けると男女別の入り口が現れる。そこをくぐると昔ながらの番台と磨き上げられたレトロな床や天井が待ち受けている。聞けばこの建物、昭和30年代から使われているもので、八戸地区の銭湯の中では一番古くから営業しているとのことだった。入り口の営業許可証の日付を見てみると昭和2年になっていた。
 脱衣所から浴室へ進むと、両側にカランが7つずつ設置してあり、奥にタイル造りの2つ浴槽が並んでいる。浴槽にはられたお湯は浴槽の深さが違うだけで両方とも同じくらい熱い。無色透明無味無臭で癖のないお湯がドバドバと注がれ循環利用されている。循環利用されているとはいえ、加温のための循環なので全然気にならない。何度も循環利用するための消毒などが必要ないため、純粋に三島のわき水をお湯として楽しめるのだ。カランから出る冷たい源泉を口に含むと柔らかめの美味を感じることができ、体がほてった後にはこのおいしい水をゴクゴク飲めてしまう。
 燃料費高騰と利用者減少に伴う赤字のために、この銭湯も営業日を短縮して無理してがんばっているというのが実情だという。こういう素晴らしい文化遺産とも呼べるような銭湯はぜひみんなの手で後世に引き継いでいきたいものである。今まで八戸市内の銭湯を敬遠してきたのだが、こんな優良銭湯もあったのだと改めて思い直すことになった。

H20/5/28


  
シンプルイズベスト。深い浴槽と普通浴槽が並ぶ。   循環湯口からドバドバ注がれるお湯。    MYケロリン桶と備え付けのジュノーカミソリ桶。

  
タイルアートは昔の白銀の浜(蕪島)の様子か??   床の木も鍛えられている。つや最高。    昔ながらの藤製のカゴは銭湯の定番。