薬研温泉(Yagen Spa 


施設名 ホテルニュー薬研
場 所 青森県むつ市大畑薬研
源泉名 滝1号泉
泉 質 単純温泉
温 度 54.2℃ pH 8.03 溶存成分総計 735mg/kg
(SO4 355.9mg, Na 97.9mg, Ca 109.6mg, CO2 2.3mg)
お湯の様子 無色透明,無味,弱芒硝臭,かけ流し,適温 
料 金 500円 営業時間 11:00〜15:00(要相談)

 むつ市大畑、薬研温泉にある一番巨大な旅館。三角屋根が一際目を惹く。浴室清掃が終わる昼頃から午後にかけて日帰り入浴を受け入れてくれる。入り口で日帰り客専用の青いスリッパに履き替えて館内に入る。2階に男女別大浴場、地下1階に男女別の露天風呂がある。一旦着替えてから移動しなければならないが、ぜひ両方とも味わいたい。

 まずは2階にある大浴場へ行ってみた。こちらは舞台湯のような一段高い位置にあるヒノキ浴槽がメインで、開放的に広い。浴槽と反対側に洗い場が並び、自在カランが並んでいる。露天風呂では体が洗えないため、こちらの浴室で洗ってくださいという但し書きもあった。さて、早速お湯を味わってみた。無色透明で柔らかめのお湯がなみなみと注がれており、少しずつかけ流されている。うっすら温泉臭が香るお湯で、若干温めの設定になっていた。細長い木の樋からお湯が注がれていて、湯口付近ではビリビリと熱めになっている。ここはここで気持ち良いのだが、下にある別棟の露天風呂が気になったので早めに切り上げて、今度は露天風呂へと向かった。
 一度フロントのある階に降り、さらに階下へ下ったらデパートの防火扉などで見るような無骨な鉄扉が待ちかまえていた。その扉を開けると今度は長い木の回廊だ。これがすごく長い。そこを抜けた先に小さな脱衣所があり、脱衣所を出た場所がそのまま露天風呂になっている。つまり、洗い場やトドスペースが全く無いのだ。軽く体にかけ湯をし、石造りの露天風呂に身を沈めてみた。先ほど味わった内湯と同じ源泉なのだが、鮮度が良いのかとても気持ちが良い。湯面から香る香りも芒硝系の香りがし、ビリビリ感もしっかりある。そんなに広くない露天風呂なのだが、開放的な景色とお湯の鮮度がとても良いのだ。よく見ると湯口が二ヶ所あり、岩を伝ってくる湯口とパイプで中に直接注がせる湯口があり、バランス良くお湯を配湯しているのだ。落ち葉がハラハラと舞って落ち、風情をさらに増していたのも良かった。
 ここはだんぜん露天風呂が素敵だ。ぜひ「内湯でしっかり体を洗ってから」露天に来たいものである。

H22/11/28  


  
こちらが大浴場。総檜造りでなかなか味がある。   樋を伝わせて注がせる湯口。豪快です。   内湯とは別に階下に下った先の鉄扉を開けると…

  
長い廊下があります。この渡り廊下を渡った先に露天風呂があります。   入り口からすぐの場所にある露天風呂。  ここの浴感がすばらしい。