湯の沢温泉(Yunosawa Spa 


施設名 湯の沢温泉 ちゃぽらっと
場 所 青森県外ヶ浜町平舘字根岸
源泉名 湯の沢温泉2号泉
泉 質 ナトリウム-塩化物強塩泉
温 度 52.1℃ pH 溶存成分総計 25,000mg/kg
(Na 8847mg, K 473mg, Ca 252mg ,Cl 14380mg, HCO3 478mg)
お湯の様子 薄鶯色透明,強烈塩味,鉱物臭,熱め,かけ流し
料 金 350円 営業時間 10:00〜21:00 (月曜定休)

 国道290号の平舘バイパスを進んでいくと、左手に平舘中学校が見えてくる。そのすぐ向かいにある施設が新しくできた公共温泉施設ちゃぽらっとだ。すぐ裏手にあった旧湯の沢温泉を取り壊し、新しく作り直したもの。その際に源泉も新たに掘り直し、食塩泉がさらにパワーアップされていた。

 入り口から入ると広いロビーがあり、ゆっくり休憩ができるようになっている。男女別の浴室があり、それぞれに内湯×3がある。あがり湯浴槽は温めで、源泉を超チョロチョロと注がせて湯温を調整している。今までいろいろなかけ湯を味わってきたが、こんなに塩辛いかけ湯は初めてかもしれない。奥に細長い長方形の浴槽があり、2つに仕切られている。左の小さい方が熱めで、右の広い方が適温浴槽になっている。そのすぐ真ん前に円形のジェットバス浴槽があり、サウナと水風呂もある。こんなに広々とした素敵な施設なのにお客さんが2人程度しかいないというのが不思議だ。早速円形のジェットバス浴槽に浸かってみた。ジェットバスがうるさいかと思いきや、これがまたちょうど良い温度で体に染みこんでくる。湯面からふんわりと香る鉱物系の香りが鼻をくすぐってくる。1分ほど浸かって今度は広い浴槽へ行ってみた。こちらには「一般浴槽」というプレートがあり、俗に言う一般の方々はこちらの浴槽を利用してくださいといった意味合いだと思われる。私は一般人なのでとりあえずこちらからスタートだ。お湯はジェットバスト同じく濃い食塩泉がそのまま注がれかけ流されている。こちらもジリジリと肌に染みこんでくるようなお湯だ。お湯から上がり、塩化物泉の特徴である発汗を確かめてみた。おや?あまり汗が出てこない。しばらく体を冷ましたが汗が出てこないのだ。不思議だなぁと思って、今度は「高温浴槽」と書かれた浴槽へ入ってみた。こちらは体感で45℃。結構熱めのお湯が張られている。お湯はどれも同じ濃さなのだが、注がせる量と浴槽の広さで温度調節をしているのだ。1分ほど浸かり、上がって体を休めてみた。しばらくすると…出るわ出るわ。ものすごい量の汗です。肩を撮った写真で見るとおり汗付き度は抜群(笑)だ。それと共に体力もじわじわと奪われていく。汗が出る分だけどんどん自分がバテていくのがわかった。水分を補給しながら汗が止まるのを待った。さすが強塩泉なかなか汗が引きません。最初のうちこのお湯は平気か?と思っていたのは、先日強塩泉連発を味わっていたために体が強塩泉に慣れていて防衛反応を起こしていたからであって、本当は体は戦っていたのだ。10分もすると汗が止まり、体がすっきりした。またジェットバスに浸かり、体をほぐした。するとそこからどんどん体力が戻り、湯上がり後もすっきり汗が出ずにサラサラの肌になった。
 昔から熱湯、塩湯で有名だった湯の沢温泉だが、新たに施設をリニューアルし、値上げ幅も最小限に抑え、良い湯遣いでパワーアップしていた。この温泉のためだけに津軽半島を北上してくるのもアリなのかなと思った。

H22/8/16


  
内湯浴槽は2つ並んでいる。広い方が一般浴槽。   湯口からそのままの源泉が注がれる。  熱湯からジャグジー浴槽を臨む。小さな庭も見えます。