下風呂温泉(Shimofuro Spa) 


施設名 海峡の湯

場 所 青森県風間浦村字下風呂
源泉名 ①大湯1号泉(再分析)
②新湯1号泉・新湯2号泉・新湯3号泉および4号泉(混合泉)
③大湯2号泉(再分析)
泉 質 ①酸性・含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(硫化水素型)
②含硫黄ーナトリウムー塩化物泉(硫化水素型)
③酸性・含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(硫化水素型)
温 度 ①56.5℃
②78.8℃
③58.7℃
pH ①2.19
②7.19
③2.33
溶存成分総計 ①4,266mg/kg
②5,331mg/kg
③4,342mg/kg
お湯の様子 大湯)やや白濁、熱め、硫黄臭、うす塩味、かけ流し
新湯)うす白濁透明、やや熱め、マイルド硫黄臭、かけ流し
井上靖ゆかりの湯)透明、熱め、硫黄臭、かけ流し
料 金 450円
村民150円
営業時間 8:00〜20:00(10月〜3月)
7:00〜20:00(4月〜11月)
第2、4火曜定休、1月1日休み

 令和2年12月1日に新たにオープンした3つの源泉を楽しめる下風呂温泉の新しい共同浴場(公衆浴場)。以前の共同浴場2つはこの海峡の湯オープンとともに長年の役目を終えた。以前と大きく違うのは、財産区の管理ではなく村の管理となったため、村民がすべて統一料金150円になったことだ。これまでは下風呂区民が最安値だったものが、村民料金としてすべて同額になった。利用客の調査のためなのか、蛇浦、易国間、下風呂の3地区によって入浴券が異なる。2階には井上靖ゆかりの部屋が再現された資料館スペースがあり、1階には「下風呂 おんせん食堂」と無料休憩スペースがある。

 浴室に入ると小ぢんまりとした脱衣所があり、鍵付きロッカー(無料)と普通のロッカーが設置されている。ドライヤーが無料なのはうれしい配慮。浴室内に入ると天井が高く広々とした洗い場が広がり、奥の浴槽は3つが並んでいるのが見える。洗い場はシャワー付きカランが並び、使い勝手がよさそうだ。海側にならぶ2つの浴槽は新湯と大湯1号泉がはられた浴槽で、手前にあるのが大湯の熱湯浴槽だ。この日は開店と同時に入ったのだが、新湯が42℃、大湯1号が44℃、熱湯大湯が46℃だった。以前のような「両方熱い47℃」という殺人的な状況は改善されたらしい( ´艸`)。木で造られた浴槽がなかなか心地よいが、どちらの浴槽も内側に木を配置した分だけ浅い造りになっていて、おしりを前に出して寝そべるようにしないと肩まで浸かることができないのが難点かもしれない。

 浴室の奥にさらに扉があり、サウナと井上靖ゆかりの湯浴室がある。こちらは狭めのタイル浴槽で、すぐ横にキンキンに冷えた水風呂もある。サウナ好きの人には丁度よいのかもしれない。この日の靖湯は透明で、熱さにパンチが無かった(45℃)。 さし込むような長谷旅館時代のお湯の力強さは無く、マイルドな感じだった。大湯・新湯浴槽は木で作られた味わいがあるものだが、こちらはタイル浴槽でちょっと味気なく感じた。が、大湯・新湯浴槽のように浅くないため、肩までとっぷり浸かって温まるにはこちらのほうがよさそうだ。

 新湯フリークの私にしてみると、やはり新湯の浴槽が心地よかった。お湯のレポは控えるが、あとは写真から判断してほしい。こんな片田舎にこんなに立派な浴舎は必要か?といえば確かにいらないのかもしれない。けれど、これはこれで心地よくお湯に浸かることができるので良いと思う。以前の浴舎と比べると…、やはり昔の浴舎のほうが良いなぁと思いますが。

R3/2/13