青荷温泉(Aoni Spa 


施設名 ランプの宿 青荷温泉
場 所 青森県黒石市沖浦字青荷
源泉名 青荷温泉1号泉(ほかに「健六の湯」もあり)
泉 質 単純温泉(中性低張性温泉)
温 度 41.7℃ pH - 溶存成分総計 295mg/kg
(Na 62mg, Cl 53mg, SO4 58mg, HCO3 49mg, CO2 mg)
お湯の様子 無色透明,無味無臭,かけ流し,適温
料  金 500円 営業時間 10:00〜15:00

 黒石市の 山奥にある超有名な秘湯。以前に一度行ったことがあったが大分前のことだったのでほとんど記憶に残っていない。その記憶をたぐるという意味合いで10年以上ぶりに再訪した。

 4カ所のお風呂があり,本館内風呂,混浴露天風呂,滝見の館,健六の湯という施設に,青荷1号泉と健六の湯の2本の源泉が注がれている。滝見の館と混浴露天風呂にある樽風呂は塩素消毒の香りが強かったためパスさせてもらった。今回は本館内風呂と健六の湯を中心にレポートすることにする。


<本館内風呂>

 本館内風呂は入口から入ってすぐ左手にある男女別の内湯で,入口の上に手作りの看板で「ひばの湯っこ」と書かれた木札が掲げてある。本館の中はランプの宿らしく薄暗い。本館の左側に張り出している建物が湯小屋で,そこは昔ながらの造りをしている。
 内湯はそんなに広いものではないが,総ヒバ造りで脱衣所も浴室もヒバの香りが心地よく香っている。窓の外には折良く紅葉の景色が広がっており適温なお湯がマッチしてとても気持ちがよい。浴槽も当然ヒバ造り。透明なお湯がやわらかく体にからみついてくる感じがする。広い露天風呂や開放的な空間が一般的な温泉客に好まれているためなのか,こちらの狭い浴室が非常に空いている。
 個人的には青荷温泉の浴室の中では一番お気に入りで,訪れた際にはマストになるであろう浴室。


<健六の湯>

 本館の目の前に建つ立派な木造の小屋で,そこに男女別の開放的な内湯がある。この湯小屋も総ヒバ造りで,マジックミラーを貼ったガラス窓が開放的な景色を演出している。入口には黒い玉砂利が敷かれ,木造の大きめ湯小屋がヒバの香りをぷんぷんさせている。こんなに広いのに今回は客が誰一人と居らず貸切利用した。何という贅沢なことか・・・。
 天井が高く,広い洗い場があり,中央に長方形で10人以上は入れるようなサイズの浴槽があり,そこに健六の湯がどばどば注がれかけ流されている。カラン代わりになる源泉湯だまりがあり,その脇に桶が並んでいる。無色透明なお湯は内湯よりもやや熱めでこちらも肌にとけこむような優しいお湯。じっくり浸かっていても全然疲れが来ないふしぎなお湯で,湯上がりもほとんど汗が出ない。冬に入ると湯冷めしそうだが,その分時間をかけてじっくり浸かればいいので問題ない。明るい窓の外は遊歩道になっており,観光客と目があったような錯覚になるが,一応マジックミラーガラスになっているらしく一安心?といったところか。広さで言うならこちら,風情なら本館内湯と青荷に来た際は使い分けると良いだろう。

H18/10/22 


  
   青荷沢を渡ると露天と滝見館。  混浴露天風呂は観光客から丸見え。でも入りましたよ。   子宝の湯はは塩素消毒臭がする。

  
滝見の館は塩素臭が強め。清潔好きにはこちらがおすすめ。 内湯と奥に露天風呂もある。景色は一番良い。  健六の湯,湯小屋。立派な佇まい。