三千石温泉(Sanzengoku Spa  


施設名 三千石浴場
場 所 青森県板柳町三千石字木賊
源泉名
泉 質 ナトリウム-塩化物泉
温 度 42.0℃ pH 溶存成分総計
お湯の様子 茶褐色透明,ドバドバかけ流し,塩味,つるつる,アブラ臭,泡つき甚大
料 金 400円 営業時間 14:00〜20:00

惜しまれつつ平成22年12月末に廃業しました。現在は更地になっています。


 板柳町の国道339号バイパスから県道五所川原岩木線を沿川方面へ曲がる。そのまま道なりに進んで板柳自動車学校入り口よりも手前,サークルK三千石店より手前,板柳中学校まで進むとかなり行き過ぎと考えて良い。目印は石田自動車整備工場。その向かいにひっそりと建っている。入り口の「三千石浴場」という文字はひとつ落ちて「三石浴場」となっている。アパートも同時経営しているらしく、右上に「空室」という表示もあった。ちなみにここは5年ほど前まで普通の水をわかしていた銭湯だったのだが、灯油などの値段が70円を超えた時点で経営者が温泉を掘る決意をし、先行投資でお湯を掘り当てて現在に至っている。よってどこにも温泉マークなどは無く、ネット上の露出もほとんど無い隠れた温泉銭湯だ。私自身も銭湯としての存在は知っていたのだがまさか温泉銭湯だとは思わなかった。(青森市在住のM氏からの情報に感謝します。)
 灯油高の今日の事情を考えるとかなり正しい判断だったかもしれない。なお、駐車スペースが2台分しかないため注意が必要だ。

 入り口の扉をカラカラ開けると昔ながらの銭湯形式で、男女別の入り口が左右に分かれる。中にはいるとお約束の番台があって、そのまま目の前に広々とした脱衣所が広がる。昔ながらの銭湯の佇まいに何か懐かしさを感じてしまう。藤製のカゴに黄色いケロリン桶、そして緑色の曲がり椅子と全てのアイテムをそろえているのも嬉しい。
 さて、いよいよ浴室の中へ入ってみる。真正面に出迎えるのは合浦公園(青森市)の桜をモチーフにした見事なタイル絵だ。その手前に曲線が美しい2つに仕切られた浴槽があり、ジャグジー注入口から勢いよく源泉が注がれかけ流されている。そのかけ流し量たるや半端じゃなく、ドバドバとかけ流されており、床が流れているようにも見える。茶褐色のお湯からは板柳町標準の鉱物系アブラ臭も感知できる。源泉が投入されている側の浴槽は深く、ジャグジーバスのためか泡で白濁しているように見える。2つの浴槽は底でつながっており、奥の方が深めで1mを越える深さ。手前の方が浅めで普通の銭湯サイズの深さだ。昔湯口として使っていた岩が大きくそびえている。深い方の浴槽に身を沈めてみるとびっくりした。泡が尋常じゃないのだ。いくらジャグジーから投入しているとはいえ、その泡付きが半端じゃない。源泉の素性が良いため本来の泡付きをさらに倍増させているのだ。払っても払っても付く泡という感じではなく、炭酸水のような泡付きになるのだ。深い方の浴槽だけでなく、透明になっている浅い方の浴槽でも同じだ。浸かって30秒もしないうちに全身が泡で覆われる。間違いなくここは青森県No1の泡付き温泉だ。しかもこんなに空いていて、しかも床にはドバドバ源泉が溢れていく。トドスポットとしてもすばらしい。もちろんカランもシャワー(故障中)も温泉だ。温泉ファンにとっては間違いなく満足のいく温泉銭湯で、個人的にも★5つつくすばらしい施設である。
 昔ながらの銭湯時間ということと、あまりにも知られていないことからいつも閑散としている。にぎわうとまではいかないまでも、少しくらいは温泉ファンでにぎわいを見せてほしいものだ。

H20/6/14

  
2つの浴槽。奥が泡で濁っている。手前は透明。   かけ流しの量、見えますかね。    埋めるための水道蛇口。懐かしいスタイル。

  
見事なタイル絵。おばさんの話だと青森市の合浦公園だそうで。 泡のため水中はいつもこんな感じ。 三千石の千が落ちている。右の窓には空室という張り紙。


 初めて訪れてからまだ2ヶ月というのに,もう三千石浴場に再訪してしまった。今回は津軽にきたついでにせっかくだからというので寄り道してみた。外観は相変わらず鄙びた雰囲気で,真夏の昼下がり14時開店を静かに待ちかまえていた。今回は開店と同時に利用させてもらった。開店直後だったため,ジャグジーがONになっていない状況のお湯も味わうことができた。ジャグジーがONになっていなくても泡付きが抜群で,やはりお湯自体の泡付きの良さを再認識した。一度体を沈めて溢れさせ,上がってすぐカウントをし始めて,何秒後にまた溢れ出すかを数えてみたところ…,2秒でした。以前安部城温泉で同じようなことを楽しんだことがあったが,これだけすぐに溢れ出す浴槽は初めて見た。それだけ源泉の投入量が多いということだろう。
 泡付き,浴感,鄙び,ゆったり度,どれをとってもやはり以前の評価と同じ★5つということがわかった。やはり板柳町は温泉天国だ。

H20/8/10再訪

  
ジャグジーがONになった直後の浴槽。これを味わえるのは開店直前のみ。   ジャグジーで盛り上がり,となりの浴槽に溢れる様子。   こちらが貴重な湯口写真。


 三千石浴場に三度めの訪問です。今回はジャグジー稼働前の画像をゲットできましたのでアップします。ジャグジー稼働前でも温めの源泉がかけ流しになっており,水中写真を撮ると,細かいアワアワが舞っていて泡付きの良さをよりいっそう実感できます。今回は常連になりきってカランに割り箸を挟んで利用してみました。やはりここは気持ちよいです。近くに来た際はどうしても足が向いてしまいます。

H20/8/22再訪

  
ジャグジーがOFFの状態でも泡が舞っているのが見えます。   こちらジャグジーON前の貴重な画像。     カランに割り箸を挟むのが常連の基本技。

 


 青森県公衆浴場組合規定変更による値上げで三千石浴場も値上げになりました。
  旧料金 350円 → 新料金 400円
 です。他よりも安いのはおそらく釣り銭などの手間が大変だから切りよくしているのか?

H20/10/20