五所川原温泉(Gosyogawara Spa 


施設名 五所川原温泉ホテル
場 所 青森県五所川原市松島町2丁目
源泉名 松島温泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉
温 度 56.5℃ pH 7.8 溶存成分総計 10,845mg/kg
(Na 3949mg, Cl 6130mg, Br 20.7mg, NH4 2.9mg, Fe(1,2) 0.8mg)
お湯の様子 うす茶褐色透明、塩味、温泉臭、熱め、かけ流し
料 金 350円 営業時間 6:00〜22:00

 五所川原市の松島町にあるこぢんまりした地味な温泉ホテル。最近改装したばかりで、看板や浴室が新しくリニューアルしている。ホテルという名前なのに朝早くから夜遅くまで日帰り入浴を受け付けており、どちらかというと地元民の公衆浴場として利用されている。

 浴室内には4つの浴槽があり、右側手前からつぶれたカマボコのような形をした源泉浴槽、奥に水風呂。左側手前にブクブクジャグジーがついたやすらぎ湯、壁で囲われたラドン温泉、そしてサウナと並ぶ。バラエティに富んだ浴槽が所狭しと並んでいる。まずは源泉浴槽へチャレンジしてみた。うっすらと茶褐色を呈したお湯はふんわりと温泉臭が香り、浴槽の中央底の穴からもこもこと注がれている。そして浴槽の縁から静かにかけ流されているのが見える。ついつい床の光の反射する美しさにうっとりしてしまう。お湯を桶で掬ってかけ湯すると…熱っ、これは45度近くありそうだ。真向かいにあるやすらぎ浴槽は41度で入りやすいお子様仕様の温度設定なのだが、源泉浴槽はビリッと熱めのオトナの温度設定で44度あった。湯面すれすれから洗い場の方を眺めてみると、白亜の床タイル上が洪水状態になっており、奥の洗い場まで溢れていっている様子が見える。なんて贅沢な光景だろう。44度と熱めな湯温なのだが首まで浸かってしまえばすぐに慣れて適温に感じてくる。天井が高く、白い床、白い壁、窓からの明るい光が浴室全体の雰囲気を爽快感あふれる開放的感じで包みこんでくれる。こんな優しい光景に包まれて幸せを感じているうちに、このお湯がしょっぱい濃いめの食塩泉であることを忘れてどっぷり浸かりそうになった。そういえば、ここの施設はこの日の湯巡りで4つめの食塩泉だった。いかんいかん、暑い夏の最中にどっぷり食塩泉は体に悪い(でも気持ち良い)。案の定、浴後の発汗がなかなか止まらなくなった。
 すぐ近くにあったら気軽に通ってしまいそうな体の芯から温まる良い温泉ホテルだ。

H23/8/20


  
シンプルなタイル浴槽。湯口は浴槽の中央の底の穴。        かけ流しの床が洪水のようです。       こちら温めのジャグジー湯。奥になぜかラドン温泉がある。