浅虫温泉(Asamushi Spa 


施設名 本陣の宿 柳の湯

場 所 青森県青森市浅虫字山下
源泉名 柳の湯混合泉
(御湯殿源泉イ,御湯殿源泉ロ,ケヤキの湯源泉)
泉 質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
(低張性アルカリ性高温泉)
温 度 70.4℃ pH 8.9 溶存成分総計 1,209mg/kg
(SO4 571mg, Cl 174mg, Na 193mg, Ca 167mg)
お湯の様子 無色透明,無味,弱芒硝臭,かけ流し
料 金 500円 営業時間 13:00〜17:00

 浅虫温泉街の奥,JRのガードをくぐって進んだ先にある。浅虫温泉の中で珍しい独自源泉の宿。双葉荘のとなりにあり,津軽本陣の宿と名乗り,歴史ある旅館らしい。内湯が御湯殿の湯と坪の湯の2つがあり,それぞれ男女別で利用する。夜間に男女交換になる。

 今回は清掃時間にもかかわらず,坪の湯に入れてもらった。坪の湯は風格ある御湯殿とは別で,小さめの浴室にあとから付け足した露天風呂がある。浴槽はL字に曲がった形をしていて,かなり浅い。湯口が2カ所あり,1カ所はちょろちょろ,もう1カ所はパイプを通して浴槽の下部に流れるようになっていた。加水も同時に行われており適温に保たれている。やや温めのため,芒硝泉の良さが半減している感がある。お湯はなかなか良い素性をしている。内湯よりも小さな坪庭を眺める露天風呂がここは良い。ヒバで作られた床,天井,浴槽と,どれも申し分ない。冬のため温めになっているが,内湯よりもこちらのほうが雰囲気が良く,ゆったりくつろげる。外にサウナがあるのが非常に不自然だが,浅虫で独自源泉を味わえるという意味では外せない宿である。

H18/1/15

   
内湯はとにかく浅い。肩まで浸かるためには根気がいる。  露天がいいです。雰囲気最高。   これでお湯が熱ければ文句なしなのですが。   

  
いつ行っても奥の浴室です。いつの日に手前の御殿湯に入ることができるのでしょうか?  それにしてもすごい析出物ですね。


 もうすでに何度も通っていた柳の湯に宿泊する日がついにやってきました。本日は宿泊中にレポートをアップする(柳の湯フリーWi-Fiで記事を上げました)という離れ業をやってみました(^^)。
 ちょっとした野暮用と青森県民宿泊キャンペーンが相まって、ついつい朝食付きで宿泊してしまいました。これがすてきな出来事の始まりでした。今まで、奥の浴室(坪の湯)だけしか利用したことが無かったのですが、今回、初めてメインの御湯殿(津軽の殿様が愛用したお湯)へ浸かることができました。通常柳の湯の浴室は、時間で区切って男女入れ替え制となっているため、日帰り利用の日中の時間帯は御湯殿が女性用浴室となっていて、夜19時〜朝9時までの時間でないと男性は入れない(宿泊しなければ利用できない設定)のです。今回泊まってみてよくわかったのですが、この御湯殿浴室が予想以上に素晴らしく、浅虫温泉の中では群を抜いて柳の湯の存在感が増しました。個人的におススメで、再訪、再宿泊は確定です。


到着が夜遅くになりました。        こちらが大浴場のノーマル浴槽です。                 広めでゆったり過ごせます。

 さて、御湯殿浴室に入ってみると、普通のタイル浴槽(やや熱め)にお湯が注がれかけ流されています。洗い場も広く、昔ながらの大浴場といった感じです。独自源泉を利用しているため、ほかの浅虫温泉の共同源泉よりも硫黄系の香りが強めに香ってきます。これはこれで良いのですが、特にピンとこない…、どこにでもありそうな大浴場といった感じでした。これだけだと何の驚きもないのですが、左奥にある階下へ下ったところにある木の浴槽(2つ続きで奥熱め、手前ぬるめ)が最高でした。この木の浴槽は、浴室入口からは見えない造りになっていて、浴室に入ってから左に進んでいかないと気づかずに見過ごしてしまうかもしれません。数段の階段を下りていくと、そこに広がる景色と、香る硫黄系芒硝臭にノックアウトされてしまいました。このままずーーーーっと居たままで朝を迎えたいという欲求にかられるような…、そんなすてきなお湯でした。
 ここに30分以上浸かり続けたでしょうか。ぬるめの方のお湯だとそれができてしまうから不思議なんです。熱めのお湯に時々浸かり、そしてぬるめのほうでゆっくり過ごす。これが殿様の過ごし方だったのでしょうか( ´艸`)


こちらが大浴槽の湯口。。熱い源泉なのでちょろちょろ出しています。 脱衣所にあった神棚。大事に守られている証拠です、  こちらが階下へ下る階段。


こちらが階下に下った先にある御湯殿です。   美しい浴槽に静かに注がれる柳の湯源泉。    お湯の波紋も美しいです。ゆったり時が流れます。
 

 あと、外に大き目の桶のような露天風呂がありますが、御湯殿に比べてしまうと見劣りしてしまいます。クールダウンするにはちょうど良いです。とにかく、この御湯殿浴室が気に入ってしまい、ついつい夜中に2回も入りに行ってしまいました。

 次はお部屋です。今回はかえでというお部屋を一人で利用したのですが、なんと「部屋風呂」がついていました。ポリバスのユニットなのですが、お湯をチョロ出しして(全開にしてもちょろちょろしか出ない源泉ですが熱いので丁度よいのかもしれません)2時間ためて熱めの浅虫温泉の出来上がりです。熱めの45℃セッティングで超ビリビリ感を味わいました。おかげで体は真っ赤で湯上り最高な状況で就寝できました。すばらしい!の一言です。

 朝食をつけてこのお湯を味わい、そして4000円を切る(キャンペーンのため)なんて、いいんでしょうか?
チェックアウトをギリギリ10時にすれば、坪の湯も味わえます。お湯の使い方と浴室の雰囲気でがらりと変わるMT泉を実感できるとてもすばらしい宿です。芒硝スキーなあなた、どうしますか?私は間違いなくまた来てしまいそうです。

R3/2/6宿泊