泊温泉(Tatsudomari Spa 


施設名 民宿 青岩荘
場 所 青森県中泊町小泊字中小泊山
源泉名 中小泊山温泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉
温 度 33.9℃ pH 8.79 溶存成分総計 2,778mg/kg

(Na 932mg, Cl 1121mg, HCO3 369mg, SO4 144mg)

お湯の様子 無色透明、塩味、うっすら潮臭、循環あり、加温あり
料 金 500円 営業時間 10:00〜15:00

 中泊町旧小泊村の外れ、国道339号竜泊ラインの途中にある。当然のことながら冬期間国道が閉鎖になる間は休業になる。目の前が砂浜という絶好のロケーションながら、峠と峠にはさまれているため、あまり観光客が訪れない。ひっそりと営業している。この日は15時になる直前だったにもかかわらず快く日帰り入浴を受け付けてくれた。

 入り口から左に入った奥に独立した湯小屋があり、渡り廊下のような廊下を進んでいくと浴室にたどり着く。浴室は木造りで、味わいが深い建物だ。浴室に入ると木組みのタイル浴槽が1つポツンとあるだけのシンプルな浴室で、ふわりと篭もった潮臭と浴室全体に香る木が湿気ったにおいがしてくる。換気があまり良くないためか、スチームサウナのようにむわっと湯気が篭もっている。窓を開けようにもあけられないのがちょっと悔しかった。お湯は源泉温度が低いため、加温循環で利用しているが、消毒臭などは全く無く気持ち良く浸かれる。お湯はやや温めでとろみがあり、体に絡みついてくるような浴感で、しっかりと塩味がある。湯面からは温泉臭のような潮臭が香り、海の近くの温泉だなぁと感じさせてくれる。窓からさし込む日差しが光柱のようにさし込んできて幻想的な雰囲気になっていた。しかし、さすがナトリウム-塩化物泉だ。どんどん汗が出てくるのがわかる。シャワーで体を冷やそうと思って水をひねってみると、そこから源泉がどんどん出てくるではないか!ピュアで温めで気持ち良い、素晴らしいお湯がそこから出てきた。しばらく友人と二人で源泉シャワーを満喫していた。脱衣所に戻ってから洗面所の水をひねってみると…、やはり源泉でした。
 鄙びてはいるがお湯がすばらしい。そんな北の町の民宿で「青森の温泉施設450湯紹介」を達成できたことはとても嬉しいことだ。500湯紹介という途方もなく遠い見えないゴールにちょっとだけ手が届きそうな気がした瞬間だった。(でも無理)

H22/8/17


  
タイル浴槽の縁と壁と天井が木造り。   岩から注がれる加温循環湯。悪くないです。    カランの水が源泉そのもの。シャワーが一番最高です。