酸ヶ湯温泉(Sukayu Spa 


施設名 酸ヶ湯温泉旅館
場 所 青森市荒川字南荒川山国有林
<玉の湯浴室>
源泉名 酸ヶ湯温泉(鹿の湯,冷の湯(大)(小)混合泉)
泉 質 酸性-含硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
温 度 42.6℃ pH 2.03 溶存成分総計 2,791mg/kg
お湯の様子 塩味+酸味,白濁,かけ流し,タマゴ臭 
料 金 600円 営業時間 9:00〜18:00 (玉の湯浴室は〜17:00)

 いわずとしれた国民保養地指定第1号温泉地。国道103号,八甲田山の山中にあり,いつも観光客でにぎわっている。入り口で入浴券を購入し,自分の履いてきた靴をビニール袋に入れて浴室まで持って行くスタイル。1枚の券で玉の湯浴室(小浴場)か混浴大浴場のどちらかを利用できる。

 お湯は混浴の内湯と男女別内湯がある。混浴内湯はいつも人が30人以上いてにぎわっていて,いかにも観光地といった感じである。白濁したタマゴ臭がする硫黄泉で,源泉100%の浴槽は足下から源泉が自噴している。四分六部の湯は水と源泉の混合比率を表しており,そのお湯がいつも混んでいる。周りの目を気にせずにじっくり湯に浸かりたいなら男女別内湯の玉の湯がいいだろう。

 気になるのが客のマナーであるが,この酸ヶ湯ではいつも問題になっており,男女別入り口から長い壁板で仕切るようになり,四分六分の湯では半分から向こう側が女性用へと鞍替えした。混浴のありかたを今一度問い直さなければせっかくのいい温泉が最悪の記憶になることもあるのだから。
 右写真は入り口に掲げられている混浴を守る会の宣伝看板だ。
「見ればまいね」「見せればまいね」という言葉が印象的だが,この言葉だけではきっとマナーの向上には繋がらないと思う。やはり混浴をしっかり守っていくのであれば,宿側で何らかの対策(定期的な見回りなど)を取っていく必要が出てきているのかもしれない。


 久しぶりの酸ヶ湯再訪となった。今回は玉の湯浴室を久しぶりに味わいたかったことと,玉の湯浴槽の写真が欲しかったから立ち寄った。車に息子を残してきたためたった10分の湯浴みになったがそれだけでもこの酸ヶ湯のお湯を十分に満喫することができた。やはり玉の湯浴室は落ち着く。今回は先客が3人ほどいたがすぐに居なくなり,ゆったりと満喫することができた。湯小屋といい,湯口といい,どれも風情があってすばらしい浴室だ。

H21/5/31


 遠方からの友人が酸ヶ湯に泊まるということで,ちょいと顔を出すことにしました。1泊素泊まりで4350円です。国道103号谷地〜酸ヶ湯間の夜間通行止めに伴い,田代ルートを大きく迂回することになり,やっと夜21時に酸ヶ湯到着です。夕食を済ませた友人はすでに酸ヶ湯を味わいご満悦で出迎えてくれました。
 まずはひば千人風呂です。昼間とちがい,混浴めあてのマナーが悪い客もおらず,ゆったりとお湯を味わうことができました。まずは冷の湯でかけ湯をし,それから熱湯浴槽へ入ってみました。足下自噴の浴槽で,底板の隙間からじわじわと熱めのお湯が上がってくるのが感じられます。浴室内はぼんやりとした灯りと湯気で幻想的な空間になっています。雰囲気も湯も抜群です。熱湯とはいってもそんなに熱くはなく,じっくりお湯につかることができました。
 続いて四分六分浴槽です。木の樋から伝って注がれる熱めの源泉はフレッシュで,熱湯よりもこちらのほうが熱めに感じました。また,こちらの浴槽はマナー違反の客に対応するために仕切り板が新たに設けられていました。湯気+仕切り板のおかげで女性客もかなり入りやすくなったのではないでしょうか。


五号館の525号室。6畳の部屋ですが十分の広さです。   真夜中の五号館廊下。風情があります。  真夜中の玉の湯浴槽。貸切は嬉しいです。

 夜10時以降になると四分六分の浴槽の湯抜きをし,清掃時間になるために,深夜にもう一度お湯に浸かりに行ったのは大浴場ではなく男女別の玉の湯浴室のほうです。こちらは相変わらず迷路のように入り組んだ建物の奥にあります。小さな浴室を貸切で味わい,しばし狭いながらもトドになりお湯を満喫しました。大浴場も良いですが,やはり個人的にはこの玉の湯浴室のほうが好きです。
 朝にもまた大浴場を味わい,酸ヶ湯を十分満喫した宿泊だった。日帰りだと良くない点ばかり見えてしまいがちですが,宿泊で味わうと今まで見えてこなかったものが見えてきます。これで八甲田山にある三大足下自噴泉にすべて宿泊したことになります。地元にこのようなすばらしい宿がたくさんあることを誇りに思えたそんな1日でした。

H21/11/22宿泊


  
こちらが小浴場の小振りな浴槽。木でできた風情有る浴槽。    湯口も素敵な木でできている。やや温めのちょうど良い温度で注ぐ。   昔ながらの湯小屋らしい造り。