下風呂温泉(Shimofuro Spa) 


施設名 大衆浴場 新湯
場 所 青森県風間浦村字下風呂
   
源泉名 新湯源泉
泉 質 含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
(含塩化物-硫化水素泉)
温 度 95.0℃  pH 溶存成分総計 5,826mg/kg
お湯の様子 無色透明,酸味,硫黄臭,薄塩味,あつめ,加水あり,かけ流し 
料 金 350円 営業時間 7:00〜21:00  火曜定休

 国道279線を大間方面へ向かい風間浦村に入ってから国道沿いに下風呂温泉街が見えてくる。下風呂温泉街に入り最初の交差点から旧国鉄跡のアーチ橋をくぐり一番奥へ行くと新湯共同浴場(駐車場はさらに上)がある。男湯と女湯の入り口の間に入浴券販売機がある。地区民は100円,村民以外は300円になる。

 浴室の床がプールなどに使われる薄いFRP(床が黄色で浴槽が水色)でできているため、歩くとパコパコと音がする。浴室の床が鮮やかなスカイブルーなので一種異様な空間となっているが、湯の質がこれまたすばらしい。大湯と違い、食塩の成分が濃く無色透明な湯は硫黄臭を伴って独特な味わいをしている。すっぱいレモン味の硫黄泉と言ったところか。大量に加水しているので源泉を活かしたお湯は残念ながら味わえない。大湯が万人向けの硫黄泉なのに対して、新湯は変わり種の湯が好きなマニアに好まれる湯である。

H13/10/12


 新湯共同浴場を久しぶりに訪問しました。通算4度目の利用になります。床に木の板がはられてから数年が経過したため,かなり良い雰囲気になってきました。水色の浴槽内には相変わらず無色透明で酸っぱいお湯がなみなみと注がれ,パイプからかけ流されていました。あと数年もすればこの共同浴場も役目を終え閉鎖になるのだろうが,この独特の雰囲気だけはきっと利用客の心の中に残るのだと思う。個人的には黄色い床の時代に写真を撮っておけば良かったと後悔している。

H18/12/8再訪


浴槽は一つのみ。広々とした浴槽に無色透明やや濁のお湯が注がれる。  湯口の段階では加水済み。   源泉と加水しているポイント。成分表ほど熱くない。


こちらが賑わっている様子。FRPの床上に木がはられ滑らなくなった。   ござがしかれた脱衣所も味があって良い。   こちらが新湯源泉の湧出場所。


 新湯共同湯が2020年でラストを迎えるということで、久しぶりに訪れてみました。昔ながらの脱衣所は何も変わっていません。あえて変わったことと言えば以前より湯温が下がったことでしょうか。湯口からの投入量が落ちたような気がします。新湯源泉自体のパワーが最近落ちてきていると街の人にききました。ということは、100mほど海よりに新しい浴場が建ち、そこに新湯を引こうとすると、さらに湯温が低下して新湯の良さを生かせなくなるのではないか?なんて思えてきてしまいます。古いものがなくなるとわかると、どうしても「もったいなぁ」と思うのが温泉ファンの悪い癖なのかもしれません。

H31/2/4


入り口の扉も、男女のしきり壁のガラスもドライヤーも、全く変わりません。  お湯の鮮度が落ちているのは夜だから?いや、投入量が少ないんです。  


 新湯が閉鎖になる直前に行くチャンスがあり、閉鎖前の新湯に行ってみました。この日はあと2日ということで、入浴料は無料、しかも記念タオルとバッヂを先着50名に配布というとてもラッキーなタイミングでした。記念タオルは大湯でもらったからという理由でもらえませんでしたが、新湯バッヂはお願いしてもらうことができました。浴客がいたので写真は撮りませんでしたが、心の中にしっかり収めました。下風呂温泉で一番最初に入ったお湯がこの新湯だったので、マイファースト下風呂として万感の思いを感じました。パコパコいっていた床のFRPが懐かしいです。今までありがとうございました。感謝の念しか出てきません<(_ _)>


閉鎖まであと70日のときの画像です。    ついにあと2日です。このカウントダウンボードもラストです。   大湯にもあった横断幕。感謝しかありません。

R2/11/29