李沢温泉(Sumomozawa Spa


施設名 すもも沢温泉郷
場 所 青森県七戸町李沢字往来の上
源泉名 李沢温泉
泉 質 アルカリ性単純温泉
温 度 42.5℃ pH 8.58 溶存成分総計 388mg/kg

(Na 67.5mg, HCO3 57.5mg, Cl 54.5mg)

お湯の様子 薄茶色透明,無臭,無味,つるつる感あり,豪快かけ流し
料  金 200円 営業時間 4:00〜21:00

 県道8号線沿い、小川原湖の北端にある八甲温泉よりもやや北へ進むと七戸町(旧天間林村)に入る。小川原湖を見渡せる最終登り左カーブの曲がる手前にあるビニールハウスの横から砂利道を横に数十メートル進んだ突き当たりにある温泉。
 交通の往来が激しいながらも(県道8号線に戻る際)見通しが悪く事故が多発しそうな合流交差点(看板など無いため非常に危険)であること。未舗装駐車場のキャパシティや浴室の狭さ、低料金でしかも管理人不在時間が長く、料金箱である点など様々な点を考慮し今まで正式に紹介しないできたが、県道8号側表通りに正式に看板が出たこと(県道を走る車も出入り口として意識できるようになった)で紹介しておかない理由がなくなったため記事を載せることにします。 詳しくはシド君のページで紹介してあります。利用する際は低料金で素晴らしいお湯を解放してくれていることに感謝して利用したいものです。

 真新しい湯小屋の正面から入ると待合室があり、左右に男女別の浴室がある。小さいながらも機能的な脱衣所を抜けた先に真っ白なポリバスが目立つ浴室が待っている。コンクリート造りの浴室の奥に2連ポリバスが鎮座し、赤茶色の塩ビパイプからお湯がザコザコと注がれ、洪水のように床に溢れている。ふんわり甘い温泉臭が香る茶褐色のお湯で、湯温は41℃程度で適温になっている。緑色の人工芝が敷かれていたためトドになるにはちょっと辛い感じだ。さて、肝心のお湯の様子をみてみよう。ポリバスの色が白色のためお湯の色がはっきりと見える。美しいウーロン茶色のお湯は泡付きが抜群で、ほんのちょっと浸かっているだけで全身が細かい気泡で覆われる。ゆっくり入っていると時間が経つのを忘れてしまう名湯だ。ザバーっと溢れさせたはずのお湯なのだが、投入湯量が多いために20秒も経たないうちにまた溢れ出すのが見事だ。新規オープンの浴場なのに共同浴場らしさをしっかり出した優秀な造りの公衆浴場と呼べるだろう。小川原湖周辺エリアでは姉戸川温泉と並んで両雄となるであろう素晴らしい温泉だ。

H24/1/6リニューアル後,初訪


人工芝の向こうに鎮座する2連ポリバス。美しいウーロン茶色です。   湯口から豪快に注がれる源泉。加水する必要は全くないです。   溢れる量が見えるでしょうか?


湯口まわりを手で表すとこんな感じ。けっこう太めです。   境目はあるが湯温はさほど変わりません。どちらも気持ち良いです。   タオルはあっという間に流されます。


 久しぶりに訪れてみたら、看板に文字が入っていました。「すもも沢温泉郷」と書かれた看板です。湯口の形状も変わっていました。以前のように湯面を波立たせないため、お湯本来の成分を楽しめます。アワアワ感がアップし、湯口が見えないほどお湯がアワアワしていました。うーん、恐ろしいほど泡付きがあるお湯だ!

H24/2/4


看板に文字が入りました。着々と公衆浴場らしくなってきました。   湯口が浴槽内から注がせる方式になりました。   おかげで源泉本来のアワアワ感がアップです。泡の奥に霞む湯口。


 雪が溶けて久々の再訪です。いつのまにか床の人工芝が取っ払われていました。床の人工芝が無くなったために、コンクリートの床が見え、流れていくお湯がはっきり見えます。こんなに溢れていたんだと改めて実感しました。もし浴槽が安部城サイズだったら、きっと安部城以上に床が大洪水になっていたと思われます。トド好きにはマストなお湯になりました。
 休憩所には自動販売機が設置され、いよいよ本格的に公衆浴場として日の目を見る日が近づいてきたような気がします。

H24/3/20


人工芝が取っ払われたのでコンクリートの床が見えます。    溢れる湯量がこれでおわかりかと…。呆れるくらいの溢れ量です。やらせではなく、これだけ随時溢れています。


 友人が宿泊利用した際に一緒に温泉談義に花が咲き、ついでに家族風呂をお借りさせていただきました。家族風呂はAとBの2つがあります。今回は左側のAを利用しました。小さな脱衣所にユニットバスがあります。このユニットバス、溢れたお湯が勢いよく押し寄せるので、しっかり内側の扉を閉めないと大変なことになってしまいます。今回は洪水は免れましたが、十分注意したいものです。
 さて、お湯は茶褐色透明なお湯で、注ぐ湯量を増やせば気泡が舞う濁り湯になります。写真を見るとわかるでしょうが両方とも同じ湯です。大量投入しても温度はさほど変わらないので、たくさん注がせる方が良いでしょう。ここは1時間で1000円なので、ぜひ一度利用してみてください。

H27/7/4

 
左側が源泉をチョロ出しにしていた最初の状態  右側が源泉をドバドバ入れた状態。気泡で濁りがMAXに!

  
こちらが源泉投入自由自在の湯口。   濁りが徐々に薄れていき、湯面に泡のまくができます。     すもも沢の夜は更けていく。