恐山温泉(Osorezan Spa


施設名 共同浴場 薬師の湯
場 所 青森県むつ市田名部字宇曾利山
源泉名
泉 質 単純硫黄泉?
温 度 pH 溶存成分総計
お湯の様子 無色透明,硫黄臭,酸味,あつめ,加水あり,かけ流し
料 金 500円(入山料) 営業時間 恐山の営業時間と連動  11月〜4月末まで閉鎖

 下北半島の一大観光地,恐山の境内にある温泉の一つ。この他に湯小屋が3つあり,1つは混浴,1つは必ず男性用,女性用,そしてここ薬師の湯が男女入れ替え制で利用できるようになっているらしい。観光客及び宿坊に泊まった客向けに 4つの湯小屋全てが一般解放されている。

 今回男湯として入れた湯小屋は薬師の湯。恐山の境内の途中にポツンとあり,一見温泉には見えない。木造の湯小屋は年季が入っていて,脱衣所からすぐに浴室へ行ける造りになっている。浴室はいたってシンプル。カランなどはなく,浴槽から汲み湯して入るタイプ。こういうタイプの共同浴場は大好きなので思わずわくわくしてしまった。注がれているお湯は,無色透明な硫黄泉で,手前浴槽がかなり熱め,奥が適温だった。硫黄の香りもかぐわしく,とても心地よいものだった。5月から11月までの短い期間だが,せっかく下北まで来たんだったらこのお湯は味わっていくべき。他に3カ所同じような浴室があるが浴室をどちらが利用できるかが日替わりで変化するため,そのときでないとどの共同浴場に入れるかがわからない。

H17/5/1


 友人を湯坂温泉までお連れした際,せっかくだからということで4年ぶりに恐山の山門をくぐってみた。今回は,以前訪問時に訪れることがなかった残り3つの共同浴場がお目当てだ。この日は薬師の湯と冷抜の湯が男湯,古滝の湯が女湯だった。薬師の湯浴場に入ってみると,床板が新しく貼り替えられており,外観の鄙び具合とは違い,まるで新しく建築した浴室のようなイメージだ。リフレッシュした新しい湯小屋の中は相変わらず閑散としており,外の観光客で賑わう様子とは一線を画している。そんな湯小屋でしばし硫黄漬けになってみた。前回の熱湯コマーシャルとは違って今回は常識的な温度の46℃。ビリッと厚いお湯で体を真っ赤にした。
 途中,観光客がひっきりなしに覗いてくるのが気になるが,ご愛敬ということで…。

H21/7/18


  
手前浴槽が殺人的な熱さ(48℃)    浴槽に注ぐ湯口。香ばしいまでの硫黄臭。酸性で酸っぱいです。   床板が新しく貼り替えられていました。