温湯温泉(Nuruyu Spa


施設名 飯塚客舎
場 所 青森県黒石市温湯
源泉名 温湯長漕源泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉(弱食塩泉)
温 度 60.0℃ pH 7.6 溶存成分総計 1,239mg/kg
(Na 383mg, Cl 404mg, SO4 223mg)
お湯の様子 無色透明,微焦げ硫黄臭, 薄薄塩味,適温,かけ流し
料 金 300円 営業時間 昼過ぎ〜21:00

 十和田湖への玄関口にある西十和田温泉郷の一番津軽側に位置するのが温湯温泉で,温湯温泉は鶴の湯という立派な共同浴場がある。昔からこの共同浴場を取り囲むようにして内湯を持たないたくさんの客舎が軒を連ねていた。その名残もあってか,今でも共同浴場は朝4時から夜23時まで という長い営業時間を続けている。そんな温湯温泉は「内湯をもっていた旅館が三浦屋,山賊館だけだよ」と聞いていたのだが,実は他にも2軒あったのである。そのうちの1つが 今回紹介する飯塚客舎。

 入口も佇まいも歴史的文化遺産の建物で,入口からはいると奥へ土間のような薄暗い雰囲気の通路が帳場まで続く。この飯塚客舎は以前まで内湯を持っていなかったが,平成11年頃に新しい湯小屋を建築し,内湯旅館となったという。(全く知らなかった(^_^;)
 さて,客舎にあがりまっすぐ廊下を進んだ突き当たりから小さな渡り廊下を渡り湯小屋へ入る。湯小屋は本当に新しく,鄙びた雰囲気の客舎とのギャップがすごい。5人くらいで利用できそうな総ヒノキ造りの浴槽に,適温になった源泉が注がれてかけ流されている。お湯からは若干の焦げ硫黄臭を感知でき,浴槽のヒノキ臭と混じって素敵な香りを醸し出している。お湯は温めであっさりした感じがする。弱食塩泉なのでやはり湯上がりの温まり方は半端でなく,汗がどんどん出てきた。露天風呂はないが,川のテラスに出て外の風で涼むこともできる。いつも激混みの共同浴場を避けて,雰囲気で温湯温泉のお湯を味わいたい場合はここが一番良いかもしれない。

H18/9/24

    
木で作られた浴槽が湯小屋の雰囲気を良くしている。      ほんの少しだけ焦がし硫黄臭がする湯口。     昔ながらの客舎部屋が並ぶ廊下。


 久しぶりに飯塚客舎を再訪しました。30℃を越える初夏の午後,6時間も炎天下で仕事をした後に汗を流しにふらりと黒石まで来ました。黒石の知人には「きちがい」呼ばわりをされますが,やはり汗を流すにはこの西十和田が一番ですから。

 今回通された浴室は左側浴室でした。右側浴室と浴槽の形が若干異なっていますが,木造の雰囲気抜群の浴槽とアブラ臭が香るお湯はとても心地良く,日焼けして真っ赤になった肌をやさしくつつみこんでくれました。湯温も適温でこの日はじっくり40分ほど浸かり続けました。やはり温湯温泉は気持ちよいです。

H21/6/27

    
こちらは左側浴室の浴槽。左右対称ですがやや細い感じ?   オーバーフローが美しいです。     湯口から伸びるホースから注がれるアブラ臭源泉。


 職場の同僚と仕事+温泉+ラーメンで黒石方面へ向かいました。用件を終え、ラーメンを食し、帰る直前に上がり湯で利用したのがここ飯塚客舎です。この日の津軽地方の気温は32℃で、うだるほどではありませんがじっとしていると汗が出る暑い真夏日でした。スッキリするため芒硝泉で〆ようかとも考えましたが、焦がし硫黄臭がどうしても恋しくてここをチョイスしました。
 今回は小さめの右側浴室が男湯でした。相変わらずの熱め湯で、透明な湯面がキラキラと窓の景色を反射しています。いつもながら素敵な光景が待ちかまえていました。焦がし硫黄臭がマイルドで強烈ではありませんでしたが、その分ふだん目立っていなかった温泉臭が心地良く香っていました。これもまた大好きな香りです。そのおかげでじっくり40分以上味わわせていただきました。いつも書くのですが温湯は気持ち良すぎです。

H22/8/29