古牧温泉(Komaki Spa 


施設名 青森屋
場 所 青森県三沢市本町1丁目
源泉名 古牧温泉
泉 質 単純温泉
(緩和性低張性高温泉)
温 度 47.0℃ pH 溶存成分総計 764mg/kg
お湯の様子 無色透明,弱温泉臭,無味,つるつる感あり,加温あり
料 金 1200円 営業時間 8:00〜23:00

 JR三沢駅前からすぐ左手へ向かった先にある大規模温泉旅館。以前は古牧第1グランドホテルから第4グランドホテルまでの大規模ホテル群が立ち並んでいた。平成18年に破綻してからゴールドマンサックスグループが経営を引き継ぎ,合理化させていく中で立ち上げたのがこの青森屋だ。建物は第1グランドホテルがあった場所を利用し,浴室やフロアなどを大幅にリニューアルさせた。入り口から入ってフロントを無視し,右から階下へ下るエスカレーターをそのまま降りていく。土産物店やマッサージルーム,イベント広場など,目移りする物がいっぱいあるが,その奥に一際目立つ浮湯入り口があるのでそこまで突っ切ろう。浮湯の暖簾をくぐると受付があり,そこで入浴料金を支払うことになる。ちなみに1200円と高額だが,その場で「どさ湯さ」の会員になるとその日から700円に割引となる。(日曜祝日は900円)

 やや広めの脱衣所から板張りのフローリング廊下を進み,浴室へ入る。総ヒバ造りの浴室で,浴槽も床も壁も青森ヒバを利用している。20人が一度に入れそうなサイズの熱湯浴槽が1つと,もう一つ温めの浴槽が並ぶ。どちらも源泉を贅沢にかけ流している。無色透明でつるつる感があるお湯で体がすべすべになる。浴室全体が暗めで,壁にボーッとろうそくでも灯しているような雰囲気が漂う。
 続いては名物浮湯がある露天風呂だ。外へ出るとそこには池が広がり,その奥に風光明媚な景色が広がる。通路のように細長い浴槽の先に広々とした円形の露天風呂が続いていく。石を削った湯口からお湯が注がれ,溢れたお湯はそのまま池にかけ流されている。この露天風呂,真っ暗な夜中に間違って池に落ちないように,浴槽の底端に黄緑色のネオン管が光っており,水面にゆらゆらと妖しい光を放っている。景色は昼よりも悪くなるが,夜はこのネオンの光が不思議な世界を作り出しているので,それはそれでなかなかよい。お湯は内湯よりも熱めで新鮮なお湯だ。浴槽の一部分が浅めになっていて,そこは寝湯として使われている。うっすら湯面から香る温泉臭に酔いしれながら星を眺めるのもまた良いのかもしれない。
 確かに高額な施設かもしれないが,その分見合った使い方はあるだろう。値段で選ぶなら古牧元湯を,ゆっくり数時間滞在するならこの浮湯を利用するのもよいかもしれない。

H20/11/25


  
地下1階に下った広場に浮湯入り口がある。ここで料金を支払う。   男は「度胸」。女湯は当然のごとく「愛嬌」でした。  暗くて見づらいですが総ヒバの内湯。

  
洗い場もシルエットで浮かび上がっているかのよう。    こちら露天風呂の入り口。池に落ちないように底にライトが光っている。   池と庭園。名物浮湯。