稲垣豊稔温泉(Inagaki Hounen Spa 


施設名 つがる市健康増進施設 稲穂の湯
場 所 青森県つがる市稲垣字穂積前田
源泉名 稲垣豊稔温泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉
温 度 44.0℃ pH 8.3 溶存成分総計 1,555mg/kg
(Na 543mg, Cl 574mg, HCO3 215mg, SO4 153mg)
お湯の様子 無色透明、微塩味、うっすら温泉臭、適温、かけ流し
料 金 320円 営業時間 8:00〜21:30 第4水曜定休

 夏が来るとなぜだかつがる市に来たくなってしまう。ということで今年もやってきてしまいました。つがる市にひっそりとあるセンター系福祉施設。平成20年にオープンしたらしく、それまでは近くのビニールハウスで利用されていた源泉をこの施設で利用することになったらしい。現在はつがる市民の福祉施設という意味合いと、外来可の入浴施設という2つの意味合いを兼ねている。そのため、つがる市稲垣老人福祉センターを地元民専用化してしまったらしい。

 入り口から入って右側に男女別の内湯が1つずつある。青森ヒバを利用した木の浴槽が1つあり、そこにキラキラ輝く無色透明のお湯が注がれ、左奥のかけ流しスポットから溢れ出している。浴槽の角のつなぎ目をよく見ると、隙間があるのかしら、そのちょっとした間からチョロチョロとお湯が溢れ出して(下写真参照)いる。人が入ると一気に溢れるため、かけ流しスポット以外からもドバドバお湯が溢れてくる。まずはかけ湯をして、体をよく洗ってからお湯に浸かってみた。浴槽底のヒバがツルツルと滑るため浴槽内を歩き回るのには注意が必要だ。浴槽の至る所にダボを打っているのは滑り止めとしての効果を期待してのモノだろう。湯温は42度程度で、熱すぎず、それでいて温すぎずといった適温だ。お湯からは消毒臭は感じられず、うっすらと温泉臭が香っている。濃い食塩泉が多い津軽平野エリアにおいて、あっさりしたMT泉はとても貴重だと思った。ここは十分素晴らしい施設です。
 こんな良い施設が何も宣伝されずに数年経過しているというのにはびっくりした。もしかすると県内をくまなく探してみると、このような温泉が数軒残っているのかもしれない。

H24/8/4 


  
広めの浴槽は10人以上一度に浸かれるサイズ。   浴槽の継ぎ目からチョロチョロとお湯がはみ出している様子。    湯口から注がれる源泉はちょうど良い温度です。

  
   こちらはかけ湯です。こちらもちょうど良い温度です。    溢れ出しスポット。投入量が多いため、ここ以外からも溢れていく。    滑り止めに打たれたダボが印象的。