宮川温泉(Miyakawa Spa)
施設名 稲穂いこいの里 場 所 青森県つがる市稲垣字豊川 源泉名 宮川温泉 泉 質 ナトリウム-塩化物泉 温 度 45.0℃ pH − 溶存成分総計 − (Na 526mg, Cl 703mg, HCO3 543mg) お湯の様子 茶褐色透明、塩味、鉱物臭、適温、かけ流し (源泉温度の都合上若干加温あり) 料 金 日帰り不可 営業時間 宿泊利用時 16:00〜翌朝7:00まで
つがる市旧稲垣村の中央に位置するつがる市稲垣交流センターという公共施設。その中にある研修館には温泉が引いてあり、そこは一般の人も宿泊することが可能な施設なのである。今回、この施設を宿泊で利用した。部屋は4部屋しかなく、一般の宿泊使用料金は一人の場合4000円、二人〜三人の場合3500円、四人の場合は3000円になる。小中学生(義務教育の児童生徒)は1500円だ。
真新しい施設で、床はてかてかにワックスで光り輝いている。高い吹き抜けの廊下にはねぶたアートも立体的に浮き出している。今回は「土」という部屋を利用した。部屋は快適で、八畳間にテレビ冷蔵庫など一通りの設備が整っており、浴衣にタオルまでついている。近くに夜遅くまでやっている店が無いので、食材や飲み物はここに来る前にしっかり買い込んできた方が良さそうだ。
さて、いよいよ浴室へ向かってみた。浴室は広く、この研修館を利用する客のキャパシティに見合わない大きさだ。脱衣所は脱衣の棚が30以上並び、ドライヤーも完備している。洗い場も広く、シャワー付きカランが10以上ある。主浴槽は大きく2つあり、左右にそれぞれ熱めの源泉が注がれかけ流されている。茶褐色透明のお湯はうっすら鉱物臭が香り、しっかり塩味がする。左ぬるま湯、右熱めの湯と書いてあったが、この日のお湯はどちらも45℃だった。左側に、昔足湯だったような細長い浴槽があり、そこにはお湯がはっておらずに代わりに植物の鉢植えが並んでいた。サウナの横に水風呂のスペースもあるが、こちらは何もはられていなかった。完全にお湯オンリーで勝負!といった感じだ。このお湯、湯上がりぽかぽかでとても良いんです。「ここのお湯は22時以降は加温を止め、40℃程度の源泉かけ流しになります」と張り紙に書かれていたので、次の日の朝そのお湯の違いを確かめてみようと思ってその日はもう一度入るのをガマンして寝ることにした。
さて翌朝、浴室に向かうと明るい浴室ではもうすでに源泉の投入がストップしていた。湯温は昨夜より温めの41℃程度だった。これはこれでとても気持ちが良かった。熱めのお湯が好きな人は夜に入り、温めが好きな人は朝に入ればよい。そこがまた面白いと思った。青森県の公共施設の中にはここのように、人知れずお湯をかけ流している場所がある。七戸町の運動公園(合宿などのみ)や野辺地町老人福祉センター(65歳以上町民のみ)もそうだ。一般人でも利用できる施設はこれから先も開拓し、みなさんに広く伝えていきたいと思う。
H25/9/14泊
こちらが利用した「土」という部屋。 他に「風」など独特な名前が付けられている。部屋数が4つしかなく、定員は20名です。 素泊まりのみですがとても新しくて使いやすいです。
こちらが浴室。左がぬるま湯らしいですが、どちらも熱かったです。 屋根がかかった源泉湯口。熱々のお湯が常時注がれています。 溢れ出しが見えるでしょうか?美しいです。
昔足湯だったのでしょうか?植物が並ぶスペースとサウナ、空の水風呂。 夜の22時以降は加温が止まり、39℃のお湯のかけ流しになるらしいです。 朝は快適な湯温でした。
朝の最終時間はすでに源泉がストップしていました。 中庭も立派です。さすが研修施設です。 廊下も広々。快適な施設でした。これで3500円は安すぎます。