小松野温泉(Komatsuno Spa 


施設名 小松野温泉「旬楽」
場 所 青森県弘前市百沢字小松野
源泉名

佐藤温泉2号

泉 質

ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素・塩化物泉

温 度 45.8℃ pH 7.0 溶存成分総計 2,000mg/kg
(Na 248mg, Ca 71mg, Mg 115mg, Cl 333mg, HCO3 885mg, CO2 100mg)
お湯の様子 茶褐色緑色薄白濁,かけ流し,甘み,金気臭,梅茶湯花あり
料金 300円 営業時間 12:00〜21:00

 県道3号を百沢岩木山神社前から嶽方向へ向けて走ると左手に大きな看板と道順が現れる。老人福祉施設の向かいにある。営業中でものれんが下がっていないので注意が必要だが,表向きはれっきとした食事処(夜は居酒屋)。女将の話だと以前からこういう形態の温泉を営業したかったのだが,手続きなどが複雑で,営業開始までの間に規模縮小などを余儀なくされ,結局5年もかかったという話を聞いた。おじいさんの代の時に源泉を堀り,それを現在利用しているという。昨年,自宅用として露天風呂も造り,ひっそりと客に開放している。

 内湯は男女別1つずつあり,比較的大きめの浴槽に百沢の甘いお湯が注がれている。源泉投入口はマグネシウム成分で緑色に染まり,カルシウム成分の多さから,浴槽縁と掛け流し水路に成分が石化している様子をうかがえる。広い窓から雄大な岩木山と裏のリンゴ畑を望める。そして何より,外へ出る扉から敷石を経由して向かう洗い場(露天と呼ぶとまずいので)がたまらない。敷石を通る際はだかで行くのはさすがにまずいので,せめて上下1枚程度は羽織って行こう。洗い場は木で作られた浴槽が1つだけの混浴である。脱衣スペースは一人分。湯船は一緒に入って2人が限界の広さ。庭で放し飼いにされている鶏の声を聞きながらゆったりとした時間を過ごすのがとてもいい感じだ。

 食事を頼んでから入浴,上がる頃にあわせて料理が出てくるのでそのほうが効率よい。料理を先にするとけっこう女将がこだわって作るので時間をロスするかもしれない。ただの温泉食堂だと思う無かれ。ここはみんなが思うほど普通じゃないぞ。 

H16/9/19


 再訪しました。家族3人で嶽キミを買いに行ったついでに旬楽へ。女将さんには今回もいろいろ工面してもらいお世話になりました。百沢訪問の際は立ち寄りが多くなりそうです。

H16/9/23 



うす茶褐色緑色のちょうど良い温度のお湯が掛け流されている。 湯口周辺にこびりつくマグネシウム成分。  窓の外に見える洗い場。


洗い場につき原則入浴禁止。オーナーに許可をもらおう。  ジャスト浴槽サイズ。なぜか脱衣カゴもあります(笑)上を見上げると天井から空が見える。