百沢温泉(Hyakuzawa Spa)
施設名 旅館 富士見荘 場 所 青森県弘前市百沢字寺沢 源泉名 三浦源泉(再)
泉 質 ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物泉
(低張性中性高温泉)温 度 45.2℃ pH 6.8 溶存成分総計 2,576mg/kg (HCO3 195mg,K 44.3mg,Mg 105.7mg,Ca 120.1mg)
お湯の様子 黄土色濁,強め金気臭,炭酸味,適温,あわあわ,かけ流し 料 金 350円 営業時間 10:00〜18:00 火曜日定休
岩木山神社の正面にある。お土産屋を併設している。右側が土産屋,左側が旅館だが,建物は繋がっていて2階が全て客室になっている。この旅館も独自源泉。
この旅館のみ「湯めぐり手形」が使えず,日帰り入浴を受け付けていない。当然入浴するためには宿泊が必要になる。今回は宿のご主人のご厚意で,冷めた湯の浴室を見せてもらい,お湯を味わわせてもらった。
お湯は山陽に似た感じのお湯で濁りがある炭酸泉で,粉粉した感じの炭酸味がする。肌触りはやわらかめ。 かけ流しかどうかは不明。もしかすると百沢で唯一循環利用というのがここなのかも(H23年11月、富士見荘がしっかりかけ流しであることが判明しました。循環利用は近くの大規模旅館でした。下の記事をぜひお読み下さい!)しれない。実際に熱いとどんな感じがするのか,ぜひ今度は宿泊で味わってみたいものである。H17/9/22
岩木山神社の前を通りかかったときにふと「日帰り入浴」という文字が目に入り引き返してみると、なんと富士見荘が日帰り入浴を始めていました。百沢温泉の中で唯一日帰り入浴不可だった旅館がリニューアルし、日帰り入浴が可能になったのです。これは立ち寄らねばと思い、早速立ち寄ってみました。以前の旅館の入り口が全く新しい建物になっていて、宿泊部屋などが新しい木の香りに包まれていました。昔ながらの部屋と新しい部屋があって、明るい雰囲気が印象的です。一旦2階へ上がって浴室に向かうルートが普通なのですが、中庭を通ってまっすぐ行くことができるのだそうです。
さて、浴室はどうなっているのか…。数年前に見た時と変わらない昔ながらの浴室で、カラカラと音が鳴る引き戸を静かに開けると、10人以上が一度に浸かれるようなサイズの半円形の浴槽がドドーンと待ちかまえていました。以前見たときは冷たくなった源泉がはられていただけだったのですが…、いざそのお湯が湯気を上げてプンプンとその香りを漂わせているのを見ると、うれしくてジーンと感動してしまいます。湯温はやや温めの41℃で、炭酸味とうす塩味が混じったような味がします。うっすら白濁した黄土色のお湯はいかにも百沢のお湯といった感じで、お湯を掬ってみるとかなり濃いめの金気臭がしました。これは百沢のお湯の中でもかなり強めの金気臭でしょう。金気成分が強めなのですが、浴槽の広さの影響なのかしら湯温が熱くないため、ゆったり半身浴で長時間お湯を楽しんで汗を流すのにちょうどよさそうです。実際、温めのお湯にじっくり浸かり続けていると体の芯からホコホコ温かくなってきました。浴後も火照り感が残りしばらく汗が引きませんでした。
うぅん…、以前の見学では全く分からなかったお湯の様子ですが、実際味わってみると実に奥が深いことがわかりました。やはりお湯は実際に味わってみなければわからないということですね。ちなみにこのお湯遣いで1泊2食付きで7500円〜という値段設定も素晴らしいです。宿ではそれに併せてなのか湯治向けのパックをしっかり準備しているので、ぜひ直接宿に問い合わせてみて、2泊や3泊しながらじっくり湯治でお湯を味わって楽しんでほしい宿です。
H23/11/20念願の入湯
こちら湯気がもんもんと篭もった浴室。以前と変わらず広い浴槽です。 このパイプからジャゴジャゴお湯が注がれます。 温めのお湯がとても気持ち良く、長湯向きです。
こちらの縁からかけ流し。床の色が変色しています。 前から見た景色。土産物屋は以前のまま。 旅館の入り口が新しくなり、部屋もリニューアルです。