百沢温泉(Hyakuzawa Spa 


施設名 アソベの森いわき荘
場 所 青森県弘前市百沢
源泉名

町営いわき温泉

泉 質 含土類-弱食塩泉
温 度 55.0℃ pH 7.3 溶存成分総計 3,577mg/kg
(Na 430mg, Ca 213mg, Mg 157mg, HCO3 1172mg, Cl 833mg, CO2 176mg)
お湯の様子 鶯色濁,熱め,かけ流し,微金気臭,炭酸味 
料 金 中浴場350円
大浴場500円
営業時間 10:00〜16:00

 百沢温泉郷の中にある大規模国民宿舎。それまで大浴場は循環利用だから、という理由でずっと訪問をためらっていた施設。温友のPさんから「中浴場は源泉ひば風呂で料金が安い」という情報を聞いたので「よし、ここを500湯の記念のために取っておこう」と心に決めていた施設。(しかし、もっと強烈な施設が見つかったため…499番目に訪れることになった)

 入り口から入ってすぐ左にあるフロントには立ち寄らず素通りでまっすぐ進み、突き当たりを右に曲がりさらに進む。細くなったところに料金を支払う窓口があり、そこで350円を支払う仕組みだ。普通にフロントに日帰り入浴を頼むと500円で反対側にある立派な大浴場に通されるから注意したい。こぢんまりとした入り口を抜けると狭い脱衣所があり、その奥に狭めの浴室がある。浴槽、床とヒバで作られており、趣のある造りになっている。風情とマッチして緑色に濁ったお湯が静かに溢れ出しているのが見える。当然のことながら誰一人と利用者がいない。こんなに素敵な浴室なのに…。
 浴槽は4〜5人サイズの小さなもので、木の樋を通してお湯が静かに注がれている。注がれる前は透明なのだが、空気にふれたせいなのか、浴槽内で黄土色っぽく濁る。木の浴槽と日光の影響で鶯色っぽく見えるのがとても美しい。お湯からはふんわりと金気臭が香り、うす塩味と炭酸味がしっかりある。樋のまわりにはコテコテになりかけた温泉成分が付着している。湯温は適温の42度とこれまたジャストコンディションだ。大浴場に行ったことが無いから何とも言えないのだが、どうしてこちらの浴室がこんなに空いているのだろう?と思ってしまった。確かに狭いと言えば狭いのだが…、個人的にはこのくらいの広さが一番しっくりくるサイズなのだが。
 一緒に回った温友と「ここが500湯でも良かったんじゃない?」と言われ、ついつい499湯記念写真もパチリと撮ってしまった。それぐらい満足がいく湯浴みだった。やはり百沢温泉のお湯は素敵だなぁと改めて実感させられた。

H23/8/20 


  
全てがヒバで作られたこぢんまりした浴室。雰囲気が抜群です。    木の樋から注がれる源泉100%のお湯。    静かに溢れ行く姿についついうっとりです。