ほとけ沢温泉(Hotokesawa Spa)
施設名 東龍館 場 所 青森県東北町ほとけ沢 源泉名 ほとけ沢温泉 泉 質 単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉) 温 度 37.0℃ pH 7.8 溶存成分総計 234mg/kg (Na 32mg, HCO3 53mg, H2SiO2 111.5mg) お湯の様子 薄茶色透明,温泉臭,弱甘味,つるつる感あり, 泡つきあり,時間で加温あり,かけ流し 料 金 日帰り不可 営業時間 日帰りの設定無し
東北町の見つけにくい場所にある某温泉旅館。日帰りの設定が無く,宿泊しなければお湯を味わうことができない。今回は偶然にも旅館を見つけ,特別に見学させてもらい,お湯をちょっとだけ味わわせてもらった。
旅館の奥にとって付けたような小さな建物があり,一度外へ出るような形で浴室へ向かう。浴室入口には「ヒバ風呂」と書かれた木の看板が掛けてあり,おしゃれな雰囲気を醸し出している。浴室入口にはイーゼルで分析表を立てかけておく等なかなかおしゃれ。浴室に入ってびっくり。狭い浴室全体が総ヒバ造り。しかも,また近いうちに新しいヒバに張り替えるのだそうで,ここの風呂はこの源泉とヒバにこだわりをもっているとのこと。浴槽に注がせる湯口もお湯の投入量を変えられるように,樋の途中に穴を2つ空けて片方をうめるような形式。右側の狭い浴槽に注がせるバイパスの樋の途中に仕切り板があり,温度調節できるようになっている。夜になると温い源泉のため,若干源泉を加温するのだそうだが,これは温いままでも十分あたたまりそうな感じがする。お湯は茶褐色透明で若干温泉臭が香る。つるつる感があり,少しだけ甘みを感じるようなお湯で,泡つきがある。姉戸川からツルツル感を少し減らしたような感じで,ここのお湯に長い時間浸かってみたいと思った。本当に泊まりに来てしまうかも知れない。これは穴場です。
H18/6/18
こちらが総ヒバ造りの浴室内。温めの源泉がそのまま掛け流し。 湯口も工夫して総ヒバ造り。 右浴槽は細めで熱い源泉を注がせることができる。
旅館の離れにあたるような造り。小さな湯小屋。 日なたで戯れる猫4匹。猫好きには訪問はマストか?
今回,温泉仲間と一緒に宿泊で利用しました。素泊まりで4000円。十分すぎる値段です。相変わらずのヒバ浴室には温めの源泉がこれでもかといわんばかりに贅沢にかけ流されています。温めのお湯はアワアワで,湯の表面にアワの膜が出来ています。 体をお湯の中に沈めてみるとよく分かるのですが,これが実にすばらしい浴感です。じっとしていると体温と同じくらいのお湯の中で体にどんどん泡が付いていきます。これはとても心地よいです。贅沢にもこの日は夕方1回,夜2回,朝1回と計4回湯に浸かり,延べ4時間以上もお湯の中で過ごしました。 温いから出られないのではなく,いつまで入っていても湯疲れしないのです。つまり,出るのがもったいないのです。時間が許す限り何度でも,何時間でも入っていたくなるような不思議なお湯です。ここはぜひとも湯めぐりの拠点にしてほしい オススメの旅館です。
H19/4/29宿泊
近くにありながらなぜだか2度目の宿泊です。今回は両親の湯治にちょっとだけ付き合って東龍館にお世話になりました。1泊朝食付きで5300円という設定です。宿泊した部屋は2階の角部屋の206号室。小さい息子と2人で利用させていただきました。昨年に立て替えたという湯小屋のヒバは新しく,まだ浴室内にヒバの香りがプンプンと香っています。相変わらずお湯がすばらしいコンディションで,今回も夜中に2回,朝に1回ほどのんびりと湯浴みさせて頂きました。一緒に入った息子も1時間以上ずっとお湯に浸かりっぱなしでした。温めのお湯の泡付きは以前よりアップグレードしたようにも思えました。
浴槽の配置では,以前よりも加温湯を追加する小さい浴槽の幅が広がっていました。寒い冬などもゆっくり浸かることができるようにとの宿主の配慮だそうです。青森にお越しの際はぜひ一度この旅館を宿泊で利用し,数時間かけてこのお湯を満喫してほしいと思います。H20/10/17宿泊
真新しくなった総ヒバ浴槽。 湯口横に小さな箱ができました。 こちら広くなった加温湯を注がせられる浴槽。 美しいヒバのラインにそって溢れるお湯。
湯口は相変わらず組み替え自在型のヒバ流路湯口。 今回利用した206号室のベッド。2つ並べて利用させていただきました。 朝食も美味しく頂きました。