持子沢温泉(Mokkozawa Spa 


施設名 観光ホテル 夢野温泉
場 所 青森県五所川原市持子沢字隠川
源泉名 持子沢温泉
泉 質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
温 度 46℃ pH 7.4 溶存成分総計 2,732mg/kg

(Na 834mg, Cl 667mg, HCO3 852mg)

お湯の様子 無色透明、薄塩味、ぬるめ、微鉱物臭、掛け流し
料 金 300円 営業時間 6:30〜21:30(冬期間)

 五所川原市と青森市浪岡の境目、国道101号線沿いにある温泉旅館。子どもの頃、弘南バスに乗って祖母に会いに行く際にいつも「夢野温泉にご用の方はこちらでお降り下さい」というアナウンスを聴いて覚えていたが、一度も訪れたことは無かった。今回近くを通る機会があったのでフラリと立ち寄ってみた。

 入り口からはいるとフロントの前に普通の公衆浴場で見かけるような入浴券販売機があり、そこで入浴券を購入する仕組みだ。温泉旅館なのだが、地域の公衆浴場としての役割も果たしているのだなぁということが実感できる。赤絨毯の廊下を進んだ先に男女別の浴室がある。
 浴室に入るなりまずはその光景に感動した。湯気でモヤモヤした世界に光がパーッと差し込んだような神秘的な空間が出来上がっているのだ。素っ裸のまましばらくその光景にうっとりしてしまった。左側に流線型の美しいタイル浴槽があり、真ん中に木組みの湯口がある。湯口から注がれる適温の無色透明湯からはうっすら鉱物臭のような微アブラ臭が感知できる。浴槽全体の湯温はやや温めで、朝一番に入るにはちょうど良い感じだ。奥の浴槽にはジェットバスも備わっている。湯温が温いのでいつまでも入っていられそうなそんな錯覚に陥ってしまう。やや塩味があるお湯なので温くても体はポカポカに温まっていくのがわかる。差し込む光だけでなく、お湯までも優しくつつんでくれる感じだ。
 外には露天風呂がある。扉を開けるとすぐに露天風呂だ。ゆったりするスペースはない。この露天風呂、気温5℃のこの日にはちょっと温すぎた。湯温約36℃。じっくり浸かっていると上がれなくなってしまう温度だ。露天からの景色は最高で、狼野長根の草原が広がる。夏にはとても気持ちが良さそうだ。
 夢野温泉は終始貸切で利用した。もしかするとこんな良い温泉をみんな知らないのかもしれない。ぜひみんなで利用して活性化させていきたいものだ。

H22/11/17


  
もやで霞んでいますが美しい流線型のタイル浴槽です。  木組みの湯口から注がれるお湯は適温。    露天風呂は温め。外気に弱いので冬は辛いか?