藤巻温泉(Fujimaki Spa 


施設名 音次郎温泉
場 所 青森県五所川原市石岡字藤巻
源泉名 藤巻温泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉
温 度 50.4℃ pH - 溶存成分総計 6,787mg/kg
お湯の様子 薄茶褐色透明,塩味,かけ流し,熱め,微モール臭+微アブラ臭
料 金 300円 営業時間 7:00〜22:00

 五所川原市松島団地の手前にある温泉旅館兼公衆浴場兼大衆居酒屋。温泉旅館のことをここではサロンと呼ぶ。県道沿いの道に出ている看板には「イー温泉」という印象的なフレーズがある。またあちこちに観世音菩薩様が飾ってあり宗教色が濃い施設だ。特に宗教団体がどうこうというわけでなく,宿主が熱心に信じているから飾ってあるのだ。

 入り口から入ると正面に男女別の内湯があり,浴室内には大きな2つの浴槽が並んでいる。2つの浴槽には茶褐色透明のお湯が注がれており,片方はブクブクジャグジーが全開で,もう一つの浴槽は波一つ立たない穏やかな表情を見せている。手前に湯口らしきものが見えるがそこからお湯は出ていない。湯口を捜してみると,静かな湯面の浴槽の奥で浴槽内に湯口があり,熱々の源泉がそのまま注がれている。源泉からはモール系の微鉱物臭が香り,源泉がそのままのためかなり熱い。特に穏やかな湯面の浴槽は47℃もあった。ジャグジー浴槽は44℃と比較的入りやすい温度で,2つの浴槽は底で繋がっていた。猛烈に熱いお湯は汗が止まらなくなるほど体が温まり,心の底からイー温泉を実感できる。ここは間違いなく冬向きの温泉だ。浴後に汗が止まるまで15分くらいかかったことを付け加えておきます。

H20/9/6

  
県道沿いにある特徴的な宣伝看板。やはりイー温泉なんです。   入り口の奥に鎮座する観音様。やはり宗教じみています。    観音様は脱衣所にもいらっしゃいました。

  
左右対称な浴槽。左が熱めでジャグジー。右がかなり熱め。底でつながっている。    湯口はこの場所。中からじわじわと源泉が熱いまま注がれています。


 五所川原市の湯めぐりをしているときに「あれ?」と思い立ち寄った音次郎温泉。何かが違う。そう、廃業したとばかり思っていたら改装して再オープンを控えていたんです。そうとは知らず普通に暖簾をくぐっていくと、まだ工事関係者や経営者のご家族が忙しく駆け回っており「オープンは来週なんで、まだ営業していなんですが…」と一旦は断られましたが、せっかくだから見ていきますか?と優しく言われたので、お言葉に甘えてオープン前の浴室を覗かせていただきました。ちょうど露天風呂の最終工事を行っている最中で、それ以外の設備は全て完成していました。しかも、大浴槽と水風呂にはしっかりお湯がかけ流しで注がれて居るではないですか…。生唾ものですが、ぐっと堪えて手湯と見学だけにとどめました。それにしても音次郎温泉、源泉のアブラ臭がこんなに素敵だったんですね。それと井戸水と呼ばれる温めの水風呂。これはもうたまりませんなぁ。以前の看板にもあったように「体にイー温泉」間違いなしでしょう。
 正式にレポするのは再訪したときにしますが、この浴室の造り、お湯遣いなら間違いなく激戦の五所川原地区を勝ち抜いていくことができるでしょう。

H23/8/20

  
こちらがメイン浴槽と温め浴槽。床の溢れ具合が見えるでしょうか。   水風呂の色は五所川原でよく見る茶褐色。   こちらが作っている途中の露天風呂。完成が楽しみ。


 再オープンから丸3年が経ち、やっと訪問することができました。見学はしていたのですが入浴は初めてです。

 内湯は見学した時よりもかけ流しのせいかしっかり色づいていました。入り口にあったかけ湯が温めでとても気持ちよかったです。おそらく五所川原エリアで見かける井水を混合した源泉を使っていて、ちょうど良い温度に調整して居るんだろうと思います。その井水は水風呂に使われており、茶褐色の冷たい水で、23度程度の水温でした。真夏にはちょうど良さそうです。
 今回一番楽しみにしていたのが露天風呂で、ゆっくり浸かりました。屋根がある半露天風の風呂で、10人サイズの広々としたものです。テレビまでついていました。湯温がちょうどよく、風を浴びながらゆっくり浸かりました。
 やはりここは素晴らしい施設です。近くにエルム、五所川原温泉ホテルなどとライバルが目白押しですが、ここはここでしっかり自己主張していて良いと思います。また近くに来た時は立ち寄ってしまいそうです。

H27/5/2

  
こちらが混合されているかけ湯。この浴槽がほしい!    色が付いてきた内湯。    こちらが露天風呂。ここが一番気に入りました。