金木温泉(Kanagi Spa 


施設名 金木温泉旅館
場 所 青森県五所川原市金木町川倉字七夕野
源泉名 −  分析表掲示なし
泉 質
温 度 pH 溶存成分総計
お湯の様子 無色透明、無味、無臭、加温あり、循環利用
料 金 日帰り不可 営業時間

 五所川原市旧金木町にある昔ながらの温泉旅館。以前は裏手に公衆浴場金木温泉という施設を併設していたが、そちらの営業に力を入れていたおばあちゃんが亡くなってから公衆浴場の営業をやめ、現在は旅館部のみを営業している。当然のことながら日帰りでの利用はやっていない。今回は素泊まり3500円で宿泊利用した。

 到着が遅かったため宿の人に迷惑をちょっとかけてしまったが、快く出迎えてくれた。まずは部屋に通され、2階の正面の部屋に入るともうすでに布団が2つ敷いてあった。(1人で利用なのになぜ?)浴室は正面玄関の前で、トイレは奥、と告げられ、女将は下へ降りていった。しばらく部屋で休んでからまずは入浴しに浴室へ向かった。脱衣所も浴室も2人サイズで、脱衣所にある藤カゴは公衆浴場からの流用と思われる懐かしいアイテムだ。明るいタイルづくりの浴槽はリフォームした浴室っぽく感じた。もうすでに8分目までお湯が注がれており、どこからもお湯は追加投入されていない。吸い込み口があるわけでなく、投入口があるわけでなく、ただお湯と水の蛇口があるだけの浴槽だ。お湯は無色透明で無味、無臭のお湯。水蛇口をひねってもお湯蛇口をひねっても特に濃い温泉が出てくるわけでもない。源泉はどこへ?そのままお湯を追加投入しているとお湯も止まってしまった。ううむ、謎だ。と思いながら湯浴みを終えた。女将さんに源泉について聞いてみようと思って探したが、誰一人として返事をするものがいない。しょうがないので部屋でテレビを見ているときに。「ただいま帰りましたー」という大きな声が1階から聞こえてきた。こちらも下へ降りていくと、そこにいたのは本日もう一組の宿泊客。どうやら立佞武多から帰ってきて宿の人を捜していたらしい。宿泊客2組が2組とも宿主を見つけようと旅館の中で声を上げている姿は一種異様だった。
 次の日の朝、やっと女将さんを見つけ訪ねてみた。昔と違って少しだけ源泉を使っているから薄く感じるのだそうで…。公衆浴場のレポート(熊谷温泉さん、はしご湯のすすめさん)を見る限りでは食塩泉で金気臭とあるが、その面影はまったく無かった。源泉の調子がおかしくなったか、大量加水で利用しているか…、真相は謎だが。

 レトロな雰囲気の旅館を味わいたいという人には今すぐにでもおすすめだ。温泉を楽しみたい人にはあまり向いていないが、興味のある人はぜひ挑戦してみてほしい。

H26/8/7宿泊



こちらが一人から二人サイズのタイル浴槽。    うっすら黄色っぽく見えるが透明なお湯。    おそらく公衆浴場で使われていた脱衣かご。

 
一人で泊まったのですが、最初から2組布団が敷いてありました。   こちらが営業をやめた銭湯部。