朝日温泉(Asahi Spa)
施設名 アサヒサウナ カプセルイン弘前 場 所 青森県弘前市土手町 源泉名 朝日温泉2号泉 泉 質 ナトリウム-塩化物泉 温 度 44.8℃ pH 7.6 溶存成分総計 6,790mg/kg (Na 2363mg, Cl 3608mg, Br 13.1mg, K 113mg, HCO3 368mg) お湯の様子 薄黄色透明、微温泉臭、塩味、かけ流し 料 金 500円 営業時間 24時間営業、男性専用
弘前市の中心繁華街である土手町にどかんとそびえる朝日会館5階に温泉があると知っている温泉好きは何人いただろうか。少なくとも自分はそれまで知らなかった。今回青森県温泉紹介500湯にあたって、そのための施設をいくつかリストアップしてみたのだがこれといって目新しい発見もなく、それまで密かに訪れずに500湯めの保険としてとっておいた「アソベの森いわき荘のひば浴室」にほぼ決定していた。温泉手帖2002〜というホームページを始めた際に、一番こだわりを持っていたのが「手頃な値段」「良いお湯遣い」「広く知れ渡っていない施設を紹介」という3点だった。450湯を越えたあたりから、その趣旨に合う施設はほとんど無く、どちらかというと残っている温泉施設を入り尽くすだけの作業が続いていた。自分らしさを発揮する施設はもう無いのか、と最後の最後にもう一度新しい発見を求めて探してみた。そんな時に見つけたのがこのアサヒサウナだった。名前からしてあまり温泉施設らしさを感じない。しかもネットでの温泉紹介記事がほとんど無い。調べてみると「24時間営業」「男性専用」と益々ワクワク度が高まって(女性の方申し訳ございません)きた。よし、この施設で行こう!と決めたのが8月13日のことだった。
499湯目を無事に味わい、今度は一緒に湯めぐりしていた知人達にも行き先を告げずに弘前市内の繁華街へと入っていった。立体駐車場に車を駐めて「着きました。ここです。」と行ったときの知人達のビックリ顔は予想通りだった。一旦駐車場から外へ出て、隣の朝日会館ビルの5階までエレベーターであがる。エレベーターの扉が開くと、そこに上の写真のような立派な看板があった。日帰りだと通常は500円なのだが、この日は甲子園で光星学院高校の決勝戦があり、サンキューセールというキャンペーンを実施していたためラッキーなことに390円で受付を済ませた。受付のすぐ前が休憩できるロビーとなっていて、その奥に脱衣スペースがある。そしてすぐ横に浴室とサウナがある。
浴室に入ると、狭いながらも2つの浴槽と1つの水風呂が横並びに配置されており、手前側と右側の壁面にシャワー付きカランが並んでいる。左の奥にはサウナがあり、その横の扉には「TOILET」という文字がついた扉(左写真)がある。長期間浴室内滞在者のために浴室内トイレがあるとは…、しかも一日に2度も浴室内トイレに出会うとは(エルムの湯)2度びっくりだった。
さて、2つ並んだ浴槽をよく見てみると右側がジャグジー風呂で深めで、左側がジェットバスで浅めになっている。湯温はどちらも同じで、うっすら黄色に見える無色透明なお湯が少しずつ注がれかけ流されている。湯口のお湯を口に含んでみると、しっかり塩味がある正真正銘の食塩泉だ。お湯自体はそんなにインパクトは無いのだが、こんな町中にこんなに使い勝手がよい、しかも飲み会の帰りにも利用できちゃうような素敵な温泉施設があったということにびっくりだった。しかも、窓から見える弘前城方面の景色がまた良い。これが夜中だったらネオンの明かりと相まってもっと幻想的な景色になるのだろう。ジャグジー湯はブクブクが落ち着かないのでその後はジェットバスのほうで体を休めた。そして、自分の都合で組んだ500湯踏破ツアーを一緒に巡ってくれた温泉仲間と一緒にねぎらいの記念写真(右写真)をとった。この写真は一生自分の宝物になると思う。(お返しといってはなんですが、温泉仲間にはこの後スッキリ系の温泉を1つプレゼントさせていただきました。)何だか今回500湯を達成し自分の中では一区切りがついたように思える。今の時点では、しばらく温泉の新規開拓をしようという気持ちになれない。これから始まる新たな探索…?それは青森県以外になるのか、それとも青森県内を再訪しつくすことになるのかはまだわからない。もし意欲が生まれてきたならば、もしかすると新たな探索が始まるかも?
H23/8/20
5階にあるため弘前の町並みがきれいに見えます。 柱にある湯口。こちらは右側の湯口です。 こちらは左側浴槽。ジェットバスです。
このように柱の両側から注がれる仕組みになっています。 こちらジャグジー風呂。強烈なまでのジャグジーです。 この水面の盛り上がり方、異常なくらいです。