台由温泉(Utenayu Spa)
施設名 民宿 台由 場 所 青森県青森市篠田 源泉名 − 泉 質 単純冷鉱泉 温 度 − pH - 溶存成分総計 - お湯の様子 薄褐色透明、水風呂約15℃、湯口微鉄臭、茶褐色成分が浴槽につく、加熱、循環利用 料 金 入浴のみ不可 営業時間 6:00〜9:00、12:00〜23:00(宿泊者専用)
R青森駅裏にあるビジネスホテル。国道7号線の古川跨線橋の真横にある4階建ての立派な建物で、民宿という名前はついているがどこからどう見てもビジネスホテルだ。実はこの民宿に温泉(鉱泉)がある。しかも、日帰りが不可というから私のような日帰り利用を中心として温泉巡りをしている人にとっては、よほどのことが無い限りは利用することができない施設なのだ。今回、偶然にも家族で青森に前泊する機会があったのでこちらのホテルを利用させてもらった。ツインルームに家族(大人2人、子ども添い寝)で宿泊し、オール込み1泊朝食付きで9500円という安さだ。
その日は夕方まで通常勤務だったため、自宅を出たのが19時過ぎで、青森市に到着したのが夜の21時過ぎだった。部屋は一般的なビジネスホテルよりはやや広めの造りで、ゆったり過ごせそうな広さが確保されている。運転の疲れを癒すべく、まずは大浴場へ向かった。ここの大浴場は2階にあり、夜の利用時間は23時までとなっている。広い脱衣所にはズボンのプレッサーやコインランドリー設備などが整っており、長期滞在者のための施設が充実している。棚の上には長期滞在者の温泉道具が並んでいるのも印象的だった。脱衣所と同様に浴室内も広く、洗い場は15人分ほどのシャワー付きカランがあり、15〜20人が一度に利用できる広さの大浴槽が1つある。浴槽の一部分ではジャグジーがボコボコと湯面を揺らしている。お湯はうっすら茶褐色を呈した透明で加温循環利用されている。循環だからといっても消毒臭などはなく、これといって不快感は無い。浴室内にはサウナ(夜のみ営業)と水風呂もあり、その水風呂が源泉風呂だ。水風呂といってもそんなに冷たいわけではなく、この日は15℃程度と入って入れないような水温では無かった。冬の入り口という時期にもかかわらず、当然のごとく水風呂にチャレンジしてみた。静かに少しずつ体を沈めていき、体を冷たさに慣らしていく。慣れてしまうと気持ち良くなってくるから不思議なものだ。注がれる蛇口からは成分がつまっているのか知らないが、まっすぐではなく二手に分かれて勢いよく源泉が吹き出している。その源泉を手で掬ってにおいを嗅いでみるとうっすら鉄臭がするではないか。口に含むと若干の塩味も感じられる。源泉の素性自体はなかなかのものであることがわかった。しかし残念なことに、加温することでこの臭いも飛んでしまうのだろう。それでも、水風呂から出た後は体の温まり感が素晴らしく、心地良い火照り感がずっと体の芯に残っていて、その日の夜はぐっすり眠ることができた。
朝食はバイキング形式で、宿主手作りの和食中心のご飯を楽しめた。温泉自体にこだわるなら別の選択肢になるのだろうが、この値段でこれだけ満喫できて、青森市の中心街に近いとなると、ここはビジネスや観光の拠点としては十分アリの施設だろうと思った。H23/11/11宿泊
2階大浴場入り口。しっかり男女別です。 夜に入った大浴場。暗い中でひろびろとした浴室を独占です。 部屋は十分な広さでゆったりできます。
朝に入りに行った大浴場。茶褐色のお湯が見えるでしょうか。 こちら源泉水風呂。ここの水が一番濃いめです。 蛇口から勢いよく注がれる源泉。